■ブリケットとはまず、ココカラブリケットは、1/8に圧縮したブロック状のココピート(ヤシガラ培地)です。高設ベンチや、大き目のポットなど幅広く利用できる製品で、栽培品目を問わず多くの生産者さまにご利用いただいております。中でも、「バッファリング済みブリケット」は、バッファリング作業が不要なタイプのブリケットです。生産者さまにご利用いただく中で「バッファリングの作業を短縮したい」「バッファリングの作業が難しい」とのお声をいただいたことから、インド工場にて製品開発した製品です。■バッファリングとはココピートは電気伝導率には許容範囲内のばらつきがあり、培地中に存在する陽イオンの比率にもばらつきがあります。ECの最小値、最大値に関わらず、栽培に使用するすべてのココピートのバランスをとる必要があります。(より詳細な説明は、ココカラ製品サポートページ「バッファリングとは」をご覧ください)バッファリング済ブリケットは水で洗い流してECを0.5下げる必要はないです。バッファリングが完了した製品ですので、そのまま使用しても問題ございません。理由としては、ECが高くて作物に問題が生じる場合はN ,P,Kの量=ECの値が高い場合です。バッファリングが完了すると、ココピートにあるN,P,Kがカルシウムに置換されて無くなっています。バッファリング済みブリケットのEC値が高いのはN ,P,Kではなく、カルシウムの量の値になります。栽培時にN ,P,Kを入れることによって、カルシウムはココピートから離れて根に入ります。カルシウムがEC 0.8以下であればいちごの生育に対して悪い影響の心配は全くする必要はなく、むしろこの量ぐらいだとメリットがあると良いとされています。バッファリングが完了していない製品でECが高い場合は、N ,P,Kが残っているのに加えてカルシウムが入っています。そのような製品はECを下げるために水で洗う必要があるかもしれません。■「ココカラブリケットーバッファリング済みタイプー」主な特徴1.バッファリング不要、より効率的な定植作業が可能にバッファリング済みのため、水をかけてほぐしたらすぐに定植作業に入っていただけます。苗が届いているので速やかに定植作業に入りたい。そんな時もスムーズに定植作業に入ることが可能です。2.確かな技術で正確なバッファリング処理バッファリングは、粒のサイズを揃えたココピートのEC値に対して適切な硝酸カルシウムの濃度で行わないと完全に完了しません。特にイチゴの栽培初期においては、濃度が不適切だと微量要素欠乏が発生する可能性があります。バッファリングが適切に完了しないと、栽培にムラが発生する原因にもなります。ココカラ製品は、丁寧に腐食させて、洗浄し、乾燥させた均一性がある原料のEC値に応じて、使用する硝酸カルシウムの濃度を変えています。確かな技術で施した処理により、よりばらつきのない栽培環境を実現します。3.環境に配慮した製造工程バッファリングで発生する排液は、大量に流してしまうと地下水に有害な影響を与える可能性があります。ココカラは排液を地下には流さず、貯めて再利用することで、環境に配慮した方法で製造しています。