トマト栽培において「ココカラキューブ」を使用することで、活着促進と初期の根張り強化が期待できます。本定植前にキューブで根をしっかり張らせることで、ココカラバッグに定植した際の活着(ルートイン)が早く進み、その後、バッグの水量を絞ることで根張りが良くなり、より生殖成長への栽培管理が容易になります。※記事内で紹介しているEC値や定植時期はあくまで目安となります。気温や実際の生育状況をもとにご判断ください。↑株式会社明野九州屋ファーム様の事例より■ ココカラキューブによる育苗の効果を最大化するためのポイントココカラキューブをより効果的に使用するにあたって、特に以下の7点が重要です。根域の制限によるストレス制御 キューブ内で適度に根域を制限し、植物に軽いストレスを与えることで、生殖成長に誘導しやすくなります。ドライダウン管理による成長制御水を入れるタイミングは500mlの容量のうち30~50%の水を切る「ドライダウン」を行い、植物にストレスをかけて生殖へ傾けるのが基本です。灌水は、満水状態から30-50%水が減ったら入れるタイミングがおすすめです。水が減った割合は重量で管理してください。品種や時期により目安を変え、基本は50%、春先は30〜40%などがおすすめです。ストレスを与えるEC管理夏場、植物は水を吸いやすくなるため、栄養成長に傾きやすくなります。そこで、栽培初期のECを4.0mS/cm程度まで上げ、植物が水を吸いにくい状態にします。こうすることで、過剰な栄養成長を抑え、生殖成長にバランスを傾けた栽培が可能になります。一方で、冬場は日射量が少なく気温も低いため、夏場よりも植物が水を吸いにくいです。そのような環境下では、ECを3.0-3.5mS/cmに調整することがおすすめです。一段目の開花のタイミングが定植の鍵一段目の花が開花したタイミングで定植すると、培地自体の容量が最適な状態です。植物に適度なストレスがかかっており、生殖成長を目指すことができます。一方、花が咲いていない状態で定植をしてしまうと、ストレスがかからず、栄養成長につながってしまう懸念があります。育苗から定植までにかかる日数の目安:・プラグ苗:20-30日間・アース苗(ベルグアース):10−14日間定植時の培地のEC値は低めに育苗キューブの定植時に、培地(ココカラバッグ)のEC値を育苗キューブのEC値よりも低く設定してください。例えば、EC4で育苗していた場合、培地のEC値は3以下で培地のECを調整してください。水で培地(ココカラバッグ)を膨らませたあと、EC値が3の給液を流して、培地内のEC値を3に整える方法でも可能です。培地(ココカラバッグ)のEC値が育苗キューブのEC値よりも高いと根の活着が難しくなる可能性がございます。定植後の灌水方法(少量多灌水)ドリップをキューブに刺して、必ず少量多灌水で行ってください。培地にゆっくり水が染み込むことで、活着促進につながります。培地の中に一気に水を入れると、水が抜けてしまう懸念がありますが、少量多灌水でゆっくり入れることで、培地内が水で満たされ活着促進につながります。 活着後の灌水方法活着(ルートイン)したら、培地(ココカラバッグ)への灌水量を絞ってください。根が水を求めていくので、根量が広がりやすくなります。植物が生殖成長へ傾き、花の数が増えます。↑参考:ベルグアース製のアースストレート苗