ココカラバッグは、1/5に圧縮したココピート(ヤシ殻)培地をポリ袋に入れた製品です。ベンチに並べて水で復元したら、すぐに定植が可能。空気保持能力が高く、排水管理も容易で、隔離栽培には最適です。また、病害が発生した場合も、問題のあった袋のみを交換すればよいため、被害を最小限に抑えることが可能です。その中でも「Xシリーズ」は、ココピートのメリットとロックウールのメリットが合わさっている製品です。規格サイズ(cm):100×15×10/100×20×12製品特徴1.ロックウールのような有効水分率の高さロックウールは、繊維と繊維の間に水と肥料を保持する性質があるため、有効水分率の高さが特徴です。有効水分率が高いと、植物に水と肥料がしっかりと行き渡ります。Xシリーズでは、ロックウールのように繊維を配合し、有効水分量を高めています。2.栄養成長から生殖成長へのコントロールが簡単にロックウールは有効水分量が高いという特徴に加えて、CEC(陽イオン=栄養素を吸着する力)がないという特徴もあります。一般的に、培地にCECはないほうが、給液のECによって栄養成長から生殖成長へ傾けるときなどの栽培コンロトールはしやすいとされています。これは、培地にCECがない(=陽イオンがつかない)ことによって、入れた肥料が根に入るからです。Xシリーズは、ヤシの実をココカラ独自のカットで細かい繊維にしており、その繊維を入れることで一般的なココピートに比べCECを低くしています。このように、ココピートでありながらCECを低くすることで、ロックウールと同様、ECのバランスで栄養成長から生殖成長にすることができ、栄養成長と生殖成長のバランスが容易になります。※CEC・・・陽イオン(栄養素)を吸着する力3.pHの調整不要ロックウールはpH調整が必要なのに対し、ココピートはpHの調整が不要です。Xシリーズは、そのココピートの良さであるpHの調整不要という性質を維持しつつ、RWの物理性に近づけています。ロックウールの場合、培地自体のpHは7.8〜8であり、水のpHは7付近のため、 pHを作物の栽培に適している5〜6に調整する必要があります。一方で、ココピートのpHは5〜6のため、pH調整は不要なのです。4.細かくカスタマイズできるXシリーズは配合する繊維サイズや形、その量により、培地内の空気と水の割合を細かく調整することができます。そのため、生産者さんの理想とする栽培環境を追求することができます。5.灌水のタイミングが明確になるXシリーズは培地内の水がすぐに排水されるので、栽培状況が見えやすくなります。そのため、灌水のタイミングが明確になり、灌水管理の計画が立てやすくなるというメリットもあります。このように的確なタイミングで的確な量の灌水を実施できるようになることで、生産者様からは実際に下記のような評価もいただいております。・水を入れるタイミングが明瞭になったことで、特に夏場の根の状態が良くなった。 新しい根が多いイメージ。・培地内部が都度更新されるイメージなので、少し不具合が生じても回復スピードがはやい。6.Xシリーズ独自のメリット「ココピートとロックウールの良いとこどり」ロックルールの特徴である有効水分量の高さと、ココカラピートの特徴である上部からしっかり毛細根を張らせることで、ECのバランスで栄養成長から生殖成長へのコントロールだけでなく、灌水パターンや灌水量によっても栄養成長から生殖成長へコントロールすることができます。そうすることで作物の糖度もコントロールできます。こんな人におすすめRWで栽培をしている人生殖成長と栄養成長のバランスをコントロールしたい人日射比例で、1日30回以上の灌水を打てるシステムを導入している人購入についてリードタイム:3ヶ月製品サイズ:100x15x10 / 90x15x10 / その他カスタマイズ可能その他注意点・Xシリーズは、培地内に繊維が多いとCECが低くなるためバッファリングは不要です。導入事例のご紹介画像をクリックしてご覧ください。ロボットを用いたピーマン栽培に「ココカラバッグーXシリーズー」を採用、水分管理がしやすく、作物が綺麗に生育