ダスト(微粉)とは?ダストとは、0.5mm以下のココピート細粒のことを指します。ふるい分けされていないココピート培地には、ダストが多く含まれている場合があります。 ダストが含まれていると栽培にはどんな影響があるのか?・復元が悪い ダストが多いと空気含率が少なくなり、復元の際にうまく膨張しない時があります。・乾燥すると水を弾く 乾燥するとダスト同士がくっついて固まり、硬い土のようになるため、その後に水を入れても水を弾いてしまうことがあります。・根腐れを起こしやすい ダストは重力の関係で、下の方に沈んでいきます。ダストが排水口に溜まると、水の流れを遅くし、培地内に水が滞留してしまいます。その結果、根腐れや病気発生の原因にもなってしまいます。結果的に栽培管理がしにくくなります。 ダストが含まれていると作物は栽培ができないのか?ダストが含まれているからといって栽培ができないわけではありません。ただし、排水性が悪くなり、収穫量や品質のバラツキが生じやすいため、微粉を除去した製品を長期間で利用することをおすすめしています。 ココカラ製品のダストの有無について▲ココカラピート構成表(ダストが含まれるのはSP1とMEP)上の構成表のように、製品に「SP1」や「MEP」が使用されている場合はダストが含まれます。ダスト有りのココカラ製品について【SP1】SP1は、・LCB(一般生産者向け 土壌改良剤)・CPM(ココピートモス)に使用しています。【MEP】MEPは、・培土ミックス用LCB(培土メーカー向け 土壌改良剤)・ココカラプレタ MEPver.に使用しています。主に、露地栽培の土壌改良材、マルチ材、混合培土を作る際の混ぜ物として使用する製品には、ダストが混ざっています。 ダスト無しのココカラ製品について【CP2】CP2は、・ココカラバッグ(イチゴ向け)・ココカラブリケット・ココカラスラブ・ココカラスラブ ミニ・ココカラプレタ CP2ver.に使用しています。0.5mm以下の微粉は全て除去しており、根の細い、いちご栽培に向いています。【CP4】CP4は、・ココカラバッグ(トマト、きゅうり、パプリカ他 向け)・ココカラプレタ CP4ver.に使用しています。1mm以下の粒を全て除去し、大きめの粒子を配合しています。空気含率が高いため、排水性にも優れています。トマトやきゅうり、パプリカの栽培におすすめです。【SP2】SP2は、・LCB(育苗・アイメック農法向け)・ココカラプレタ SP2ver.に使用しています。 チップでダスト問題は解決できる?ダストが含まれていると排水性が悪くなリます。その問題を解決するために、チップ(ダイス/クラッシュ)を入れる場合があります。以下の三相分布の『ダスト(0.5mm以下の微粉)が多いココピート』の液相を下げる(=排水性を上げる)ために、チップ(ダイス/クラッシュ)を入れます。 しかし、チップ(ダイス/クラッシュ)は、半年から1年の間に繊維とダストに分解されていくため、栽培経過中に、さらにダストが増えていってしまうことになります。培地内の物理性も変化してしまいます。ですので、チップ(ダイス/クラッシュ)を入れると、結果的にはダストありの製品以上に培地にばらつきが出てしまいます。 ココピート粒のダストは、チップ(ダイス/クラッシュ)から発生するダストと異なる?ココピート粒に含まれているダストは、チップ(ダイス/クラッシュ)から発生するダストとは性質が異なります。 【チップ(ダイス/クラッシュ)から出るダスト】ダイスやクラッシュが分解されて発生する繊維とダストは、水を全く含まず、分解後には底に溜まり、排水を妨げたり、軽いため排水口から流れ出ていきます。そのため、半年ほどで物理性が変化していき、極端に目減りしていくことがあります。【ココピート粒のダスト】ココピート粒のダストは、極小であっても、それ自体に水を含むので、大きい粒と密着し、1年間の利用であれば極端に排水性が悪くなったり、排水口から粒が大量に流れ出るといった心配はありません。「チップ(ダイス/クラッシュ)配合」製品にはダストも含まれているココピートを購入する際「チップ/クラッシュ○○割配合」と書いてある製品があります。そこには、具体的なサイズが明記されておらず、「0mm-12mm」までの幅広いサイズのチップやクラッシュが含まれています。6mm-12mmの目に見える大きさのチップ/クラッシュに紛れて、目には見えにくい0mm-5mm以下のダストも含まれている場合があります。ココカラ製品はしっかりと配合をダストの有無を明記していますのでご安心ください。このような、ダストとチップ(ダイス/クラッシュ)の性質の違いを理解した上で、製品をご検討ください。