↑ つばさ南小学校とつばさ北小学校が統合し、2025年に開校したつばさ小学校(手前は川島中学校の校舎)埼玉県川島町に位置する川島町立つばさ小学校は、授業の一環として、郷土の自然環境「太郎右衛門自然再生地」における荒川の草花を育てようプロジェクト(荒川太郎右衛門地区自然再生協議会主催)(以下、「草花プロジェクト」)に参加されています。2024年度彩の国埼玉環境大賞の優秀賞を受賞したこのプロジェクトには、未利用資源を活用した「ヤシガラ培土コインタイプ」(製造・開発:ココカラ合同会社)を採用いただいております。 今回は同校主幹教諭の小林義知先生にプロジェクトの概要やヤシガラ培土を使用した栽培状況をお聞きしました。ー太郎右衛門自然再生地における草花プロジェクトの概要と取り組まれた背景を教えてください。小林先生:この「太郎右衛門自然再生地で行われている草花プロジェクト」は、荒川太郎右衛門地区自然再生協議会が主催しているもので、活動に賛同する企業さんの協力をえながら荒川流域にある自然再生地での在来種の保全・再生活動、外来種の除去作業などの自然保護活動を展開しているものです。つばさ小学校は、2025年につばさ南小学校とつばさ北小学校が統合してできた学校です。もともとつばさ北小学校の子供たちが同プロジェクトに参加するとともに、つばさ南小学校では三ツ又沼ビオトープでの自然保全活動の取り組みに参加していました。統合後も子供たちが、自分たちの手で地元の自然環境を守り育てるという経験を大事にしたいと考え「太郎右衛門自然再生地で行われている草花プロジェクト」に参加させていただいています。↑つばさ小学校から車で15分ほどの場所に位置する太郎右衛門自然再生地ープロジェクトでは具体的にどのようなことを行っているのですか。小林先生:4年生の児童37名が参加していて、プログラムは年間を通じて行われます。荒川の在来種であるカワラナデシコを種から育てて、荒川沿いの太郎右衛門自然再生地に植え戻す活動や外来植物の除去を行っています。5月「育苗」: 校内でカワラナデシコの種をヤシガラ培土「ヤシガラ培土コインタイプ」にまき、苗を育てます。7月〜「鉢上げ」: 育った苗をポットに移し替え、夏の間さらに大きく育てます。10月「定植」: 子どもたちが育てた苗を、荒川沿いの太郎右衛門自然再生地に植え戻す現地活動を実施します。ちょうど今の時期(インタビューは6月中旬に実施)は育苗の最中で、教室北側の廊下で児童それぞれ一つずつ苗を育てています。プランターにはプラスティックゴミ問題を学ぶきっかけとなる植物原料を55%活用したエコタンブラーの「森のタンブラー」を活用していて、その中にヤシガラ培土コインタイプを入れています。タンブラーには児童の思い思いの絵を描き、プランターとして活用しています。使い終わった後は、飲み物を飲むタンブラーとしても利用できます。↑ 左:ヤシガラ培土から芽がでている様子、右:子供さんそれぞれが絵を描いたタンブラーー「ヤシガラ培土コインタイプ」を導入いただいた背景を教えてください。小林先生:カワラナデシコは在来種ということもあり、自然環境下での発芽率が低いと言われています。以前は脱脂綿のような資材を使用して発芽させていましたが、根が水分を吸い上げにくかったり、すぐに乾いてしまったりと水分管理が難しい面がありました。また根が横方向にしか伸びず、下に伸びていかなかったため、土に返した時に根が張りづらいという課題もありました。資材の切り替えのタイミングで2024年に荒川太郎右衛門地区自然再生協議会さんに紹介していただいたのが「ヤシガラ培土コインタイプ」です。ヤシの実の殻という未利用資源を再利用した環境に優しい培土であること、そして最終的に土に還るという点が、まさにぴったりだと感じました。ー「ヤシガラ培土コインタイプ」をご使用いただいて、生育状況はいかがですか。小林先生:「ヤシガラ培土コインタイプ」を導入してからの成果には、本当に驚いています。カワラナデシコの発芽率は低いと申し上げましたが、「ヤシガラ培土コインタイプ」を使うと、7割から8割の確率で発芽するんです。管理も格段に楽になりました。また、吸水性と保水性のバランスが絶妙で、受け皿に1~2cmほど水を入れておくだけで、培土が適切な水分量を保ってくれます。以前のように、乾燥しすぎたり水浸しになったりする心配がほとんどなくなりました。製品の構造上、粒子間に空気がしっかり含まれているため通気性も良く、根が健全に呼吸しながら下に伸びていくのかもしれません。以前の資材では、根が横に寝てしまい、ひょろひょろの苗しか育ちませんでしたが、「ヤシガラ培土コインタイプ」では、根がしっかり張った丈夫な苗が育ちます。準備も水で戻すだけと手軽で、失敗のリスクも少ない。学校にとってメリットしかないと感じています。ープロジェクトに参加する子供たちの反応はいかがでしょうか。小林先生:発芽が始まると、毎日「先生、芽が出たよ!」「僕のも出た!」と嬉しそうに報告してくれます。自分の育てているものから命が芽吹くという体験は、子供たちにとって大きな喜びであり、植物をとても身近な存在として感じさせてくれます。この活動は、「発芽の条件」を、知識としてだけでなく、肌感覚で理解することにも繋がっています。1・2年生でアサガオや野菜を育てる経験をしていますが、4年生になって改めてこの活動に取り組むことで、学びがさらに深まっていると感じます。観察や水やりを通じて、子供同士や私たち教員とのコミュニケーションも自然と生まれます。「ヤシガラ培土コインタイプ」に関しては、最初に水をかけて復元する際にとても驚いていました。「なんで膨らむんだろう」と不思議に思う経験も子供たちにとって良いことだと感じています。ー今後取り組みたいことがあれば教えてください。小林先生:まだ決定してはいませんが、来年もぜひこのプロジェクトに参加させていただきたいと思っています。また、まだ私たちの学校では取り組めていないのですが、ヤシガラ培土の材料や作り方に関しても授業で組み込んでいければ、再利用やSDGsの学習の材料としても活用できるかなと思います。このたびはインタビューのお時間をいただき、誠にありがとうございました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーココカラ合同会社製造の「ヤシガラ培土コインタイプ」の詳細はこちら(リンクの飛び先は、ココカラ合同会社の家庭さい)→https://greenorigin.jp/gco