新年あけましておめでとうございます。日頃より、私たちの取り組みにご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。2025年は、ほぼ毎月のペースで新たな製品や事例を世に送り出しながら、持続可能な農業を現場から形にする一年でもありました。使用済みとなったココカラピートを果樹栽培へと再活用する事例の公開をはじめ、フィルム栽培向け資材やブルーベリー専用資材、夏イチゴや花卉のポット栽培に対応した新たな製品など、生産現場の声を起点とした開発を継続して行ってきました。また、ベルグアース株式会社と共同で、苗生産の現場に特化した専用培地の開発にも取り組んでいます。さらに、株式会社デルフィージャパンとの共同事例では、養液土耕から養液隔離栽培へと移行するプロセスを整理・共有し、「養液隔離栽培×ココカラバッグ導入」を検討する生産者にとって、判断しやすい情報として公開しました。これらはいずれも、資材コストが高騰する中で、現場の生産性と収量の安定を支えることを目的とした取り組みです。一方で、現在の農業や食の分野には、私たちが事業を通じて向き合っていきたい構造的な状況が残されたままです。生産者と実需者(食品加工会社、レストラン、スーパーマーケット、施設給食・輸出業者など)が直接つながりにくく、互いの状況が見えにくいまま取引が行われていること。その結果、実需者が求める条件やタイミングが十分に共有されず、地域内の需給が把握しにくい状態が続いています。こうした状況が、地産地消を進めにくくしている一因だと考えています。そこで私たちは、生産者一人ひとりが持つ価値を起点に、実需者の要望を踏まえながら、生産を構造で支える取り組みを進めています。私たちは農業資材を提供する会社として、創業以来、生産現場に向き合ってきました。日々の資材提供を通じて見えてきた課題やつながりを、生育環境に合わせた資材の開発としてだけではなく、こうした構造を支えていくことも、私たちの役割だと捉えています。そのため私たちは、生産者の方々と生産現場の課題に共に向き合い、解決していくパートナーでありたいと考えています。そうした関わりの積み重ねを通じて、農作物を育てる生産者一人ひとりの価値が、今よりも正しく伝わり、評価される社会を目指しています。実現に向けて、生産者が手間と工夫を重ねて育てた農作物の価値が、きちんと届く構造をみなさまと共に築いていきたいと思います。生産者が実需者のニーズを、また、実需者が生産現場の状況を把握できることで、青果物を「必要な場所に、必要な時期に、必要な量」を安定して届けられるようになる。それは実需者にとっての調達課題を軽減すると同時に、生産者の取り組みや価値が正しく評価されることにもつながります。その積み重ねが、結果としてフードロスの削減にも寄与していくと考えています。2026年も、現場に根ざした取り組みを一つひとつ積み重ねながら、農業がより続けやすく、価値が正しく伝わる環境づくりに取り組んでまいります。その歩みに、引き続き伴走いただけましたら幸いです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。