2023年度はココカラにとって、これから変化の激しい時代を生き残るための“変化に向けた地固め”ができた年でした。具体的に、DXの強化行動指針「ココカラバリュー」の設定ブランディングの統一化納品後の栽培状況のヒアリングお役立ち記事の定期配信栽培技術の知識を付与するためのウェビナーの定期開催国内在庫の拡充安定した物流体制の構築など、社内体制の強化ができたと考えています。日頃製品をお使いいただいている皆様には、改めて感謝を申し上げます。ココカラのビジョン昨今、生産者さんの減少や土の枯渇問題など、農業を取り巻く課題が尽きません。一方で、世界人口は50年後に100億になると言われており、現状のままでは全ての人の胃袋を満たすことはできないでしょう。この課題を解決するためには、生産者さんのさらなる栽培技術の向上や、持続可能な農業のあり方の模索、食べる場所の創出など、多くの変革が必要です。ココカラは、「世界中の人々が生きていくための食料を得る新しい地球を創る」という理念を掲げており、私たちの使命は、孫の世代まで続く”次世代の農業技術”に焦点を当て、それを支援し、「顧客のために働く」のではなく、「顧客とともに働く」ことであると考えています。現在はヤシガラ培地の製造販売のみですが、今後、自社・他社製品を問わず、作物にとって最適な栽培環境をつくり、必要な知識やスキル、ツール(IT)を提供する農業界のサービスインテグレーターの会社へ成長していく所存です。さらに、日本国内に留まらず、世界各国のフードセキュリティを構築し、食べ物に対する不安のない社会創りを目指しています。現代の生産者さんにこの想いを託し、ココカラが変革のきっかけとなる。私たちはそんなゲームチェンジャーのような存在の企業でありたいと考えています。このビジョンを実現するために、今年度は下記4つの目標を掲げました。目標1:新製品発売や情報提供を通じ、栽培課題の解決に寄与生産者さんの収量安定・増加に寄与することを目指します。そのために、収量安定・増加に向けた製品や、生産性を20%高めることのできる製品を、お手頃な価格で発売します。そのような優れた製品の継続的なご提供に留まらず、農業をもっとラクに、そして、より意味のあるものになるよう、前年度以上に、栽培技術の向上を目指すウェビナーも定期開催を予定しております。また、これまで弊社Webサイトにて、製品サポート記事やお役立ち記事を配信してきましたが、今年度は、生産者さんの求める情報を、より分かりやすくお届けし、学べる環境をご提供いたします。これらを通じて、生産者さんの課題解決に寄与できるよう努めてまいります。目標2:農業を長く続けるための、勉強の場を提供ココカラは、農業を続けていくためには技術だけでなく、経営知識も必要だと考えています。そのため、今期は4月より農業経営に関するウェビナーを、講師の方をお招きし開催いたします。さらに、得た知識を基に実際に行動に移すところまでをサポートできるよう、自社製品だけでなく、他社製品(肥料、ハウス など)をもご提案する“農業のサービスインテグレーター”となることを目指します。ココカラがご提供させていただいた勉強の場を通じて、収穫物の販売方法、生産者さんの働き方、新サービスの展開など、生産者さんと共に考えていく所存です。目標3:「cocoふぁむ」コンテンツの展開前年度はcocoふぁむというWEBコンテンツを立ち上げ、次世代の農業について考えておられる生産者さんのインタビュー記事の配信をスタートしました。今年度はさらに、新しいサービスを生み出す場所としてコンテンツを展開し、cocoふぁむが、生産者同士や生産者と消費者がコミュニケーションを取れるような、繋がりの場となることを目指します。cocoふぁむを通じて、次世代の農業とは何か?その方法とは?を考え、新たなサービスが生まれる。そんなコミュニティの場を創出いたします。目標4:家庭菜園事業への進出ココカラは、次世代の農業を作るためには農業がより身近な存在となることも重要だと考えます。そこで、今年度は「g+CO(ジーコ)」というブランドを立ち上げ、家庭菜園事業への進出を図ります。我々が生産者と消費者を繋ぐ役割となり、栽培する場所と食べる場所が近い社会を作ることで、「家庭農園」の普及を目指します。次世代を担う子供達への農業の認知拡大も重要と考えており、「g+CO」というブランドをツールとして、食育活動にも取り組む予定です。おわりに2024年度は、次世代の農業の創出に大幅に近づく、飛躍の年となると考えておりますので、今後もご愛顧賜りますようお願い申し上げます。 2024年4月1日 代表 大原秀基