<目次>「あれ、これってどうしたらいいんだろう…でもどこに相談すればいいのかわからない…」実際に作物を栽培する際、一度でもこのように思った経験は少なくはないのではないでしょうか?そこで本日は、日本の農業に関するお悩みの相談先をご紹介したいと思います。この記事でわかること▼国内における、総合的な栽培管理の相談、課題に適した資材や施肥設計、病害虫、事業計画などビジネス相談などの相談先Q.総合的な栽培管理の相談はどこでできますか?A.お近くのJAの普及員や県の農林事務所の技術指導員、または栽培コンサルティング会社栽培管理を総合的に管理したい場合、お近くのJAの普及員や県の農林事務所の技術指導員などに相談してください。さらに、栽培管理についてより詳しく相談したいときは、栽培コンサルティング会社に相談することも有益です。たとえば、農業先進国オランダのコンサルティング会社はDelphy Japanという日本支社があり、栽培管理を総合的に観察・助言してくれます。また就農前であれば、各資材メーカーが実施している栽培管理関連のコースを受講してみてもよいでしょう。Q.課題に適した資材や施肥設計についてはどこで相談できますか?A.資材メーカー、その代理店にあたる資材販売会社、関連の流通会社、もしくはJAの営農指導課の指導員や農政部の技術指導員生育状態の課題などを解決するために必要な肥料や農薬など、資材や施肥設計の相談をしたい場合、お近くの肥料や農薬などを取り扱っている資材メーカー・メーカーの代理店にあたる資材販売会社、それらに関連する流通会社に相談してください。また、JAの営農指導課の指導員(普及員)や都道府県などの農政部の技術指導員などに尋ねてみてもよいでしょう。Q.病害虫などの困りごとはどこで相談できますか?A.資材メーカー・メーカーの代理店いあたる資材販売会社、それらに関連する流通会社、または一般社団法人日本植物医師協会が認定する植物医師病害虫の発生、病害虫の対策についての相談も、基本的には肥料や農薬などの相談と同様です。さらに細かく原因を追究し、解決したい場合には、一般社団法人 日本植物医師協会が認定する植物医師に相談する方法もあります。Q.事業計画などビジネス相談はどこで対応してくれますか?A.お近くのJA、日本政策金融公庫などの金融機関事業計画の策定や、ビジネス、補助金の相談については、都道府県や市町村の農業関係部署、お近くのJA、日本政策金融公庫などの金融機関にお問合せください。また、農業経営アドバイザーの有資格者や、その他ビジネスのアドバイスを得意としている農業コンサルティング会社などに相談することも有益です。Q.ヤシ殻培地についての相談はどこに問い合わせたらいいですか?A.私たちココカラへ!ヤシ殻培地を含む培地の選び方、ココカラの培地に適したかん水管理のご相談は、ココカラへどうぞ!ご質問はコチラココカラでは、生産者や関係する方々に向けたナレッジの共有としてウェビナーの開催、メルマガ配信、FAQコンテンツなどでヤシガラ培地の特性や使用方法を紹介しています。農業における課題は多岐に渡ります。それぞれの専門家や得意分野があるので、日頃から相談できる窓口を探しておくと安心です。【豆知識】オランダの農業・栽培コンサルタント農業・栽培コンサルタントと契約し、相談をしながら栽培、営農することが一般的なオランダでは、農業に限らずあらゆる分野で、企業所属または個人で活動する「コンサルタント」が存在します。これは、専門性に特化した教育体系が背景にあると考えられます。農業分野では、栽培、ハウス構造、システム、エネルギー、肥料、培地などと分野ごとに契約しているケースが多く、しかも彼らは必ずしも農業に特化したコンサルタントだけではありません。オランダ国内には、農業関連のコンサルティングに特化した会社が約10社、その他、個人事業主、また農業資材メーカーにも数名のコンサルタントが所属していることが多く、ほとんどの場合が有料コンサルティングサービスを提供しています。農業に特化した独立系のコンサルタントとしては、オランダ最大手独立系のDelphyがあります。ワーへニンゲン大学の研究所と連携し、実施した実用的な研究結果のデータと、生産現場を照らし合わせて、生産者へ植物体の管理、環境制御、労務管理などの総合的な栽培・技術コンサルティングを実施しています。また、施設の設計やビジネスマネージメント、サプライチェーンとのマッチング、畜産関係のコンサルティングを実施しているDLVなども知られています。その他、コンサルティングサービスの一環として「Study club」での知識提供があります。「Study club」は、1990年頃から生産者同士が集まってテーマごとに実施する勉強会です。約35,000の生産者が所属する生産者団体「LTOオランダ(オランダの農業園芸連盟)」の仲介ではじまりました。現在も、品種、病害虫、資金繰りなどテーマ別に開催され、生産者同士が意見交換をしたうえで、必要に応じてコンサルタントが知識を提供しています。