野村貴隆さんは高知県高知市にある株式会社トマトの村の取締役専務として、トマト栽培を行っています。株式会社トマトの村では3年前からココカラの「グローバッグCP4」をご活用いただいています。今回は広大な土地でトマト栽培の総括を行う野村さんに、トマト栽培に伴う人のマネジメントの難しさや今後の展望などについて詳しくお話を伺いました。▲今回お話してくだささったトマトの村の野村専務◼︎トマトの村では以前からトマト栽培をされていたんですか?トマト栽培は前社長の代から始まりました。弊社は以前、キュウリを作っていたんですよ。私たちの農場がある高知県高知市春野町では、キュウリ、ハウス生姜、フルーツトマト農家が多いのですが、大玉トマトを生産されている農家さんは少なかったんです。前社長の代でハウスで何を作ろうかって話になった時に、最初の1年は養液栽培でナスを作っていましたが、社長のお子さんがトマト美味しそうに食べるのを見て、トマトがいいなとなったそうで、最終的に大玉トマト栽培が始まりました。▲ハウスが並ぶ高知県高知市、トマトの村のハウス◼︎野村さんご自身はトマト栽培の経験はこれまでにありましたか?実家がメロン農家だったので、私自身、入社当初はトマトを作ったことが全然なくて。知識もない中で、いきなりトマト栽培を担当したので右も左もわからない状態でした。それでも社長が私に何も教えてくれないのには訳があって。「俺が教えたら全然進歩しないから、自分で勉強しなさい」という私のことを考えてのことでした。私が入社した当時、弊社の農地は1ヘクタールぐらいだったのですが、そこから一気に3ヘクタールに拡大しました。以前は、ほぼ一人でその3ヘクタールを見てました。今になって振り返ると正直、ちょっと無茶なことをしてましたね(笑)。今は3人で3.2ヘクタールを管理しています。トマト栽培の勉強は大変でした。県の指導員さんもキュウリがメインで、トマト専門の方はいなかったんですよ。最初は全然うまくいかなくて、自分でもどうしたらいいか分からなかったです。そんな時、たまたま私の後輩がトマトを作っていたので、彼に栽培方法を教えてもらったりして勉強していきました。▲トマトの村のハウスで育つトマト◼︎「グローバッグCP4」を活用してどうですか?ココカラの「グローバッグCP4」を使い始めてもう3年になります。まだ入れ替えはしていませんが、まだまだ全然いけますね。排水もちゃんと4箇所、8箇所開いてるんで、未だに培地の状態も悪くなっていないです。こういったグローバッグって通常、年々圧縮されて起伏がダメになり、入れ替えなくてはいけなくなるケースが多いと思うんですけど、ココカラの「グローバッグCP4」は頑丈。思った以上にへたれていないですし、袋が波打ったり、中身がスカスカになったり、水を入れて膨らまなかったりすることもないんですよね。袋も4年は持つような厚さになっていて頼もしい。来年もう1年は使えるんじゃないかと思います。4年目に突入すると未知の領域ですが、海外では4年使ってるところもあるそうですよね。ただ、一度病気が繁殖してしまうとダメになるのが怖いので、そこは気をつけていこうと思います。あと、キューブの方は8センチと10センチがあるそうなので、そこも気になります。ココカラの担当者さんが定期的にヒアリングをしてくれるので、今度これについても相談させてもらいたいと思います。▲現在ご使用いただいているココカラバッグCP4◼︎現在の業務内容と課題として感じている点を教えてください。私の主な業務はトマト栽培全体の総括です。中でも一番大変だなと思うのは、やっぱり社内のみんなをまとめることですね。人それぞれ性格や考え方が違いますから。自分の考えをどう伝えるかが難しいです。私はコミュニケーションが基本的に得意な方ではないし、このインタビューのように人前で話すのも実は得意じゃないんです(笑)。だから、考えたことの半分も言えないこともありました。もともと、静かに仕事する方が好きなタイプだったんですよね。でも、会社全体の総括をする立場になった以上はやらないといけません。自分なりに工夫はしているつもりですが、もしかすると、僕のことを怖いと思ってしまう従業員さんもいるんじゃないかな。仕事の時は真面目モードで、顔の表情もあまり変わらないし。トマトを育てるよりも人をまとめる方が難しいかもしれませんね。でも、うちの職場の従業員さんの雰囲気は良く、とても助けられています。それに、栽培担当の中村がいてくれると話しやすいですね。彼のおかげでコミュニケーションが取りやすくなるので、僕にとって頼りになる存在です。▲(左)野村専務(右)中村さんの談笑の様子◼︎今後の目標と展望を教えてください。今後の目標としては、年間収量が10a当たり25トンぐらいに到達すれば、会社全体の経営として安定するかなと思っています。その一方で、現在の社内の人数でこの面積を耕すのも既に大変になってきていて。この問題を解決していくために、これからは研修生も積極的に雇用していきたいと思っています。他にも会社を維持させるために、これからも仲間と一緒に考えていきたいと思ってます。弊社の強みは、栽培面積が広くてある程度の数量が見込めること。だからまずは、今の規模をしっかりと管理して、安定供給を大切にしていきたいと考えています。インタビュー日時2024年3月22日訪問先株式会社トマトの村 取締役専務 / 野村貴隆氏 / 〒781-0324 高知県高知市春野町西畑353公式ホームページhttps://tomatonomura.jp/Instagramhttps://www.instagram.com/tomatonomura/