生産者名:筑波山観光農園規模:1ヘクタール生産地:茨城県つくば市栽培作物 :ミニトマト(アイコ・TY千果)導入製品 :フィルム栽培向けココカラピート茨城県つくば市にある「筑波山観光農園」では、フィルム栽培でトマトを栽培されています。以前はフィルムの上に敷く培土としてピートモスを使用されていましたが、 土入れの作業負担などが課題になっていました。そこでココカラの「フィルム栽培向けココカラピート」を導入いただいた結果、「作業効率が上がった」「生育も順調」と嬉しい声をいただいております。今回のインタビューでは、現場で栽培を担当されている清水祥太さんと伊藤亜実さんに導入前の課題や、使用後の成果についてお伺いしました。▲今回お話してくださった栽培担当の清水さん(右)と伊藤さん(左)ーーフィルム栽培でトマトを栽培されています。これまで抱えていた課題があれば教えてください。清水さん:これまでは培土としてピートモスを使用していました。暑い中で中腰で土入れ作業を行っていたので、パートさんも社員も体力的にきつい面がありました。きつい作業をした翌日はパートさんが出勤できずに、社員だけで作業を行い、負の連鎖のように作業性が落ちてしまうといった事態も発生していました。 またピートモス使用時には、ジェル状の保水剤と撹拌してからベンチに敷き詰める必要があったのですが、その保水剤に重みがありました。1センチの高さになるように培土を敷くのですが、その作業は結構な重労働でした。伊藤さん:保水剤を含んだ培地はものすごい重さで、一般の女性のパートさんも腰を痛めてしまうこともありましたね。それに加えて、使用していた保水剤の供給がなくなる可能性があるという話もありました。▲丸い穴が空いている白い発泡スチロール板の下にココカラピートを敷いてトマトを栽培ーーココカラの「フィルム栽培向けココカラピート」を導入いただきました。どのように使用されていますか。清水:まず圧縮されたブロック状のココピートを撹拌機に入れて、ほぐします。ほぐしたココピートを袋に入れた後、 小さい滑車台車を用いて移動しながらフィルムの上に敷き詰める作業を行います。培土を約1cmの厚みにならすため、道具を色々と試したのですが網状のマッシャーでたたきながら行うのが一番良いという結論に至りました。▲フィルム栽培向けココカラピートを敷き詰める様子ーー「フィルム栽培向けココカラピート」導入後のメリットを教えてください。清水さん:まず、圧縮されたブロックで搬入されるので、運ぶ面でも楽になりました。また保水剤を入れなくてもココピート単体で保水性が高いので、ピートモス使用時に比べて灌水量も減りました。水とコストの削減にもつながっています。以前使用していたピートモスは保水剤を入れないと水を弾いてしまう可能性がありましたが、ココピートはムラもなくすぐに水が入っていきました。保水剤を入れるコストも手間も省けて、非常に効率が良いと感じています。▲水を含んだ状態のフィルム栽培向けココカラピートの様子伊藤さん:ピートモス使用時はベッドメイキングの時に中腰の姿勢で土入れ作業をする必要があり、運ぶだけで相当な労力がかかっていました。今回ココピートだけになったことによって、培土が軽くなり、身体への負担は半減しました。作業日数自体はそこまで変わらないですが、1日の体力の残りが違います。10割近く体力を使ってたのが、2、3割減りました。灌水量に関しても、以前に比べて若干減らしましたが特に支障はありません。水ストレスをかける栽培方法なので、灌水量を絞っても大丈夫なのはありがたいです。ーー収量や生育状況に変化はありましたか。清水さん:今の時期(11月)は、2日に1回収穫を行っています。1日あたり100〜200kgの収量を目標にして栽培をしていますが、昨日は2棟あるうちのB棟で収穫作業を行い、200kgほど収穫することができました。伊藤さん:良い意味で、これまでピートモスを使用していた時から変化はないと思います。悪くもなってないし、生育も根張りも変わりなく現状維持で栽培ができています。▲筑波山観光農園にてフィルム栽培で栽培されているミニトマトーー今後の展望を教えてください。清水さん:とにかく甘くておいしいトマトを作って、少しでも消費者の皆さんに食べていただいて、そこから興味を持っていただいて、あとはトマトの栽培の方に、栽培の発展にも貢献できたらいいなと思っています。本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございました。▲筑波山観光農園のミニトマト(左:アイコ / 右:TY千果)