生産地 :埼玉県羽生市栽培作物 :キュウリ、ミニトマト、イチゴ導入製品 :キュウリ:ココカラバッグ、ミニトマト、イチゴ:ココカラブリケット<目次>ココカラバッグを使ったタカミヤ愛菜の挑戦株式会社タカミヤ(本社:大阪市北区)のグループ会社で、農産物の生産・販売を行う埼玉県羽生市の株式会社タカミヤの愛菜(本社:東京都中央区)では、ココカラのココカラバッグを使ってキュウリの栽培をしています。タカミヤの愛菜は、2021年より30aの施設でキュウリ、ミニトマト、イチゴの栽培で農業に参入しました。翌2022年には、約60aの高軒高で先進的なハウスを設置し、ヤシガラ隔離培地を使ったキュウリに特化した養液栽培を始めました。なぜヤシガラ培地を選んだのか?また、栽培をしていくなかで直面した課題やその解決策、今後の展望などについて農場長の吉田剛さんに話を伺いました。未開拓だった隔離培地でのキュウリ栽培に挑戦!日本では、隔離培地でキュウリを栽培している事例はほぼありません。また、ヤシ殻を使った養液栽培については、情報も知見も蓄積されていないなか、なぜヤシガラによるキュウリ栽培を始めようと思ったのでしょうか。「はじめは、キュウリのハウス栽培自体が減ってきているという現状に危機感を覚えました。そんな中、隔離栽培でキュウリを栽培するという、あまり前例のない挑戦をしてみたいと思いました。私たちの事例が成功することで、農業界における新たな提案となっていければと思っています」キュウリ栽培における隔離培地と土耕比較日本国内では、キュウリの栽培はほぼ土耕で行われてきました。隔離栽培と土耕では、栽培上どのような違いがあるのでしょうか。初期育成管理がしやすい隔離培地!入社3年目のキュウリ栽培担当沼崎さんは、以前土耕でキュウリ栽培をする農場で働いた経験があります。栽培上の大きな違いはないけれど、土耕栽培に比べて隔離培地栽培の方が管理が容易だと沼崎さんは言います。「土耕栽培では元肥をトラクターで混ぜます。そのため、肥料成分にばらつきがでてしまい、特に初期生育にムラが出やすいため管理が難しいのです」農場長の吉田さんも、定植後1週間もしないうちにココカラバッグの底部から根が顔を出し、ヤシガラ培地でのキュウリ苗の活着のよさに驚いたと話します。誰でも作業可能なココカラバッグ!作業負荷も大幅削減ココカラバッグの設置においては、トラクターによる作業を必要としないため、作業負荷が削減できるだけでなく、パート従業員含め誰でも作業ができるというのがありがたいと言います。「最初のミニトマト栽培ではココカラブリケットを導入しました。ココカラブリケットは単価が安くて導入しやすく、培地としてもとても魅力的ですが、ココカラバッグの魅力はなんといっても作業時間の削減です。培地を運んで、ほぐして、栽培槽に充填するという一連の作業を省けるのは、私たちの作業環境にはとても合っていたのだと思います」「今作では、1ガターに34個のココカラバッグを並べましたが、1ガターあたり15分ほどで完了でき、時間も大幅に削減できました」(Instagramより)差別化が難しいキュウリ販売の需要は?トマトやイチゴとは異なり差別化が難しいキュウリで、ハウスや環境統合システムなどの初期投資分の回収は可能なのでしょうか。吉田さんは、キュウリはブランド化が難しいものの、スーパーマーケットのバイヤーからの需要が高いことを実感していると言います。現在は、スーパーマーケットの地場野菜コーナーやレギュラーコーナー、大手スーパーマーケットの青果センターへの直接出荷など、さまざまな形態で市場外流通に取り組んでいて、初期投資の回収に向けた市場外流通ができる仕組みづくりにも注力しています。「1日約1トンの収穫が見込める上に、自社で選果やパッキングができることも直接販売への大きな強みとなっています」ヤシガラ培地を使ったキュウリ栽培の課題ヤシガラ培地を使ったキュウリ栽培は、まだまだ前例が少なく、情報もわずかです。現在直面している課題はあるのでしょうか。生育のはやいキュウリに追いつかない収穫一番の課題は、収穫や管理が追いつかないことだと吉田さんは言います。「生育も早く、実のなりも良いので、ヤシガラ培地とキュウリの相性はとてもいいと思います。ただ、あまりに生育がいいキュウリの収穫に私たちが追いついていないことが課題となっています」バッファリングの大切さを実感また、バッファリングや防除の大切さも実感しています。「使用開始当初は、培地のバッファリングが作物に及ぼす影響についての理解が不十分で、バッファリングが不十分な箇所の初期生育が少し遅くなってしまったことがありました。その後バッファリングについて学び、現在は対応できています」そのほかアブラムシやアザミウマの発生に悩まされたこともありましたが、カブリダニ系の天敵昆虫を組み合わせて対策をとるなど、手探りで試行錯誤を繰り返しています。知見を生かした新たなシステムの構築を目指す現在の目標は、反収50トンの収穫量です。1日1万4,000本(1.5トン)の収穫量を年間8か月間で計算すると、ポテンシャルは十分にあると思います。管理体制をしっかり整えることで実現可能な目標です。「また、タカミヤの愛菜での経験や知見を活かし、20〜30aの家族経営規模の施設や仕組みを作り、施設設計から栽培、販売にいたるまで一貫したアドバイスができる体制を構築したいと考えています。一緒に農場に入って経験してもらったり、情報交換したりしながら、自由な環境でみんなでノウハウを共有して、理想のシステムを構築していけたらと思います」前例の少ない隔離培地でのキュウリ栽培に挑戦し、その成果を証明し続けているタカミヤ愛菜。ココカラは、これからも新たなチャレンジを応援し、私たちが蓄積した培地に関する情報や知識を提供し続けていきます。生産地 株式会社タカミヤの愛菜 埼玉県羽生市大字日野手新田字清右ヱ門 130-1公式ホームページ https://www.takamiya-aisai.jp/栽培作物 キュウリ、ミニトマト、イチゴ栽培方法 施設養液栽培導入製品 キュウリ:ココカラバッグ、ミニトマト、イチゴ:ココカラブリケット規模 キュウリ:約60a、ミニトマト、イチゴ:約30a従業員数 18名(パート従業員、シルバー派遣を含む)cococaRaでは、ココピートの活用方法やココピートを導入された農家様の事例、当社の取り組みなどをお届けするメールマガジンを配信しています。ご興味のある方は、この機会に是非こちらから配信ご登録ください。cococaRaは、エコで高品質なココピートによって世界中の農業生産者が安定して生産できる環境を実現し、それによって農業生産者の生活を豊かにしていくことを目指し、これからも役立つ情報発信を継続してまいります。