生産者名:THE FARM スロウマウンテン成田 (運営;株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア)規模:10a生産地:千葉県成田市栽培作物:イチゴ導入製品:ココカラブリケット-バッファリング済み-2025年3月、アウトドアの開放感とホテルの快適さを融合させた新たな宿泊施設としてオープンした「THE FARM スロウマウンテン成田」(千葉県成田市)。オールインクルーシブで子供から大人まで様々なアクティビティを楽しめる同施設には、千葉県内初の周年栽培を実現したイチゴのハウスが設置されており、培地にはココカラの「ココカラブリケット-バッファリング済み-」をご利用いただいております。今回はイチゴのハウスを管理する窪新大さん(株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア サービス事業本部 サービス運営グループ スロウマウンテン成田担当)に、施設のコンセプトや周年栽培に挑戦した背景、ココカラ製品の使用感などをお伺いしました。ーー「THE FARM スロウマウンテン成田」はどんな施設ですか?↑自然豊かな敷地の中に並ぶコテージやグランピングテント窪さん:一言で言うと、グランピング施設の要素と高級ホテルのそれぞれ良いところを組み合わせた施設で、アウトドアホテルと呼んでいます。お部屋タイプとしてコテージとグランピングテントがあります。上質な宿泊体験ができるよう高級なアメニティを用意している一方で、グランピング要素でもある屋外のアクティビティや農業体験もご用意しており、アウトドアを新感覚で楽しめる上質なホテルというのがコンセプトとしてあります。アクティビティも食事もオールインクルーシブで提供することを通じ非日常を演出しています。様々なアクティビティの一つとして、1年を通じて可能な野菜とイチゴの収穫体験をご用意しました。滞在中、お一人様につき1回ずつ収穫体験をお楽しみいただけます。野菜に関しては露地栽培で、ほうれん草やラディッシュなど成田という土地に合った作物を年間でのべ10種類ほど栽培しています。イチゴはご用意したカップに入るだけ収穫していただき、お部屋でお召し上がりいただくスタイルです。ーーアクティビティの中に収穫体験を取り入れられたのは、どのような理由がありましたか?↑施設内で体験できるアクティビティの「エアリアルアドベンチャー」窪さん:収穫体験は、都市部近郊ではなかなかできない体験をしていただきたいという考えで取り入れました。ただの宿泊施設ではなく、収穫体験のほか、アスレチックや恐竜ARシューティングなどの様々なアクティビティを通じ、非日常の空間で「記憶に残る滞在」を提供するコンセプトを大事にしています。収穫していただく果物としてイチゴを選んだ理由は、小さなお子様がいらっしゃるファミリー層を施設の主力ターゲットに含んでいるため、お子様にも人気かつ楽しんでいただける果物として選定しました。差別化としてのイチゴの周年栽培への挑戦ーーイチゴの周年栽培は千葉県で初となります。どのように準備を進められましたか?↑約10aのハウスですくすくと育つイチゴ窪さん:イチゴの周年栽培を可能とする日栄インテック株式会社の「スーパーアグリハウス」に出会ったことがイチゴの収穫体験をアクティビティに取り入れる後押しになりました。成田周辺でもイチゴの観光農園さんはたくさんあるので、他の農家さんと差別化する要素が欲しいと考え、その要素が県内初の周年栽培になりました。施設としても年間を通じて収穫できないと、お客様のニーズを満たせないので周年栽培は必須の要素でした。社内に農業経験者はいなかったので、一からのスタートでした。私自身も農業経験はなく、スロウマウンテン成田の開業準備メンバーとして携わり始め、勉強やアドバイスをいただきながら今は農園の管理を担当しています。ハウスの販売元である日栄インテック社に栽培指導をいただきながら定植日の調整や温度管理、株管理を行っています。2025年3月のオープンに向けて、24年11月から本格的な準備を始めました。 はじめは育つか不安な時期もありましたが、2月のプレオープンに向けてイチゴが急速に育ち、無事にオープンを迎えることができました。ハウスの広さは10aで、季節に合わせて1〜4種類のイチゴを栽培します。せっかく来ていただくので、より楽しんでいただけるよう、甘くてコクがあり人気の「すず」など、スーパーではなかなか手に入らない品種も取り入れています。ーーイチゴ用ハウスの培地には「ココカラブリケット-バッファリング済みタイプ-」を導入いただきました。導入の背景とメリットがあれば教えてください。窪さん:もともと日栄インテック社が「ココカラブリケット-バッファリング済み-」を使用してイチゴを栽培していて、その成功事例があったので同じ製品を導入したいと考えました。バッファリング済みのココカラブリケットは、品質が均一という点はもちろん、バッファリング済みでカルシウムが残っているため、初期栽培管理が安定しました。当施設は年間を通じて多くのお客様にご利用いただくので、安定した収量を確保する必要があります。その点、培地の品質が均一なので、どの列も同程度の収量を確保できています。復元の方法も非常に楽だと感じました。もともと私が想像していた土は、大きな袋に入った重たい土で「よっこいしょ!」と運ぶイメージでしたが、ココカラブリケットは軽いブロック状のココピートを並べて、水で戻していくだけです。当施設は女性スタッフも多いので、非常に助かりました。また前処理であるバッファリング処理が施された製品だったのも、ありがたかったです。生育も順調です。女性スタッフさん:非常に軽くて驚きました。水をかけるだけで復元できて、とても簡単でした。「甘い」と好評価、余ったイチゴは施設内で利用も!ーーイチゴの収穫体験に対するお客様の反応はいかがですか?↑声かけしながら愛情を注いで育てるイチゴ窪さん:ハウスに入った瞬間「すごい!」といった反応をいただいています。実際に食べていただいた際も「甘い!」と好評価です!実際に糖度を測ってみると、高いイチゴで15度ほどあるので、スーパーで並んでいるものと比べると糖度はかなり高いと感じています。少し根性面のお話になってしまいますが、イチゴは生産者の心や行動を写す鏡だと思っているので、「おはよう」といった声かけをしたり、愛情を持って育てることをスタッフ一同大事にしています。加えて、お客様になるべく大きくて美味しいイチゴを食べていただきたいので、不要な葉やランナーを取り除く作業もできる限り行っています。ーー今後の展望や目標を教えてください。↑真っ赤に実ったイチゴの収穫体験は人気のアクティビティに窪さん:まずは施設を訪れるお客様に完熟した美味しいイチゴを常に提供し続けることを大きな目標としています。今のところイチゴの旬の時期しか経験していないので、勝負はこれからだと感じています。周年栽培という県内の他の農家さんはやっていないことに挑戦していくので、気を引き締めていきたいです。特に夏場は暑さと虫対策が重要になります。夏にハウス内を適温にするために大型の冷房を複数台導入して、夏場もイチゴが育つ環境を整えています。栽培が安定したら、イチゴを収穫していただくだけではなく、実際に苗を植えていただいたり、収穫したイチゴを使った料理にチャレンジいただいたり、さらなる体験をご提供したいと考えています。ーー本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!施設概要 施設名:THE FARM スロウマウンテン成田所在地:千葉県成田市前林818施設面積:約5万㎡公式サイト:https://slowmountain-narita.jp/公式Instagram:https://www.instagram.com/slowmountain_narita/交通アクセス: ■東関東自動車道/成田ICから約13分 ・千葉駅から約45分 ・東京駅から約70分 ・横浜駅から約100分 ■路線バス(栗源線千葉交通/成田空港から約16分) ・成田空港2ターミナル4番 → 前林入口(バス停から徒歩1分 ※1日3~5便運営元:株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア(東証スタンダード市場;2687)