福井県美浜町で、先進的な設備と独自の栽培技術を用いて高品質なトマト生産に取り組む株式会社無限大様。ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇るそのトマトづくりの裏側には、収量と品質を両立させるための様々な工夫がありました。今回は、植物の健全な生育を支える資材として導入された微生物資材の「トリコパック」(製造・販売元:株式会社ホーネンアグリ)の使用方法や効果に関して、無限大代表取締役の木子博文様にお話を伺いました。インタビュー後半では、株式会社ホーネンアグリ代表取締役社長の小林ひかり様にお聞きした、トリコパックの開発背景や特徴もご紹介します。ーー農園の概要を教えてください。木子様: 私たちは福井県の美浜町というところで、主にトマトを栽培しています。ハウスは全部(2ヵ所)で1haあり、Dトレイを使った少量培地養液栽培という方式で、低段密植栽培を行っています。当初は日射量の少ない北陸の日照量を補うためにLEDを導入しましたが、太陽光には勝てず、太陽光を補うという目的には不十分でした。低段密植では、葉が重なり受光態勢が悪くなるため、密植栽培の光量をLEDで補うという意味ではとても効果を発揮しています。また、光による葉焼けを防止し、均一に補光するため、本来左右に発光させるLED管を90度転換して設置し、上下に発光させています。私たちはDトレイを使用して二次育苗(仮定植)を行っていますが、これが栽培の肝になっています。二次育苗をしてある程度苗を大きくしておかないと、本圃での生育期間が長くなってしまいます。葉っぱの枚数が少ない分、収穫までに時間がかかってしまうので、栽培期間が長引きます。以前、他社の事例で『二次育苗の工程を想定していなかったために、本圃での栽培期間が長くなり、回転率が悪化して計画通りにいかなかった』という話を聞いたことがあります。このことからも、二次育苗を重要視しています。↑Dトレイを用いた二次育苗(仮定植)の様子ーー微生物資材「トリコパック」を導入するにあたり、どのような課題をお持ちでしたか?木子様: 一番の悩みは、夏場の高温期における生育の不安定さでした。特に、暑い時期に栽培養液の循環を止めると、地下の配管内で水が温まってしまい、そこから生育が急に悪化して立枯れが発生してしまいました。安定した生産のためには、従来の農薬とは違う、根本的な対策が必要だと感じていました。そんな時に、培地を導入しているココカラさんから「トリコパック」をご紹介いただいたのがきっかけです。正直、最初は菌を養液に混ぜて流すのは少し心配だったのですが、育苗の段階で培地に染み込ませる使い方なら良さそうだと感じました。他の作物での実績を見せていただいたことも、導入を決める後押しになりました。ーーどのようにトリコパックを使用されていますか?木子様: まずは種から開始して、人工気象育苗室で約2週間かけて、2.5葉程度のプラグ苗を育てます。その後、ハウスに出し、Dトレイに植え替え、1~2週間程度二次育苗を行います。↑人工気象育苗室の様子私たちがトリコパックを使用するのはこの二次育苗の段階です。まず、Dトレイに培地を詰めて、苗を植える前に1回、1000倍に希釈した溶液を1つの穴あたり50mlほど潅注これが1回目です。そして、苗を植え付けてから4、5日経った頃に、もう一度同じように株元へ潅注します。これで合計2回ですね。以前は1回だけだったのですが、苗の生育に少し勢いがないように感じたときに『2回やってみようか』と試したところ、根の張りが非常に良くなったので、今ではこの2回処理が基本になっています。↑トリコパックの希釈液を灌注する散布機ーートリコパックの効果はいかがですか?木子様: 効果は絶大でした。最初は1回だけトリコパックを使ってみたんです。そうしたら、定植(Dトレイの本圃への移動)の時にスタッフが『(苗の)根の張りが良いみたいです』と言い出して。そこで『じゃあ2回やってみようか』と試してみたら、写真のような素晴らしい根張りの状態になったんです。それで、これは良いなと感じて、継続的に使うようになりました。長年の課題だった夏場の過酷な環境下でも、生育が安定し、最後まで元気に育ってくれる株が増えたと感じています。これは本当に大きな成果です。病害の抑制以外にも、 苗の根張りが格段に良くなりましたね。定植した後の活着も早くなったと感じています。ーー定植後、本圃にコバエが発生するとお聞きしました。どのように対策されていますか。木子様:植える前に農薬処理を行い、翌日にトリコデルマを施用しています。廃液溜まりなどからコバエが増殖しやすいため、この段階で抑えると爆発的増殖を防ぐことができます。ーー木子様、貴重なお話をありがとうございました。80種類ものトリコデルマ菌から見つけ出した「精鋭を製品化」(ホーネンアグリ・小林ひかり社長)小林社長:「トリコパック」を開発する上で私たちが最もこだわったのは、「数ある菌の中から、最も強力で有用な一株を見つけ出すこと」でした。そのために、まずは弊社の社員が土を持ち寄り、そこから80種類以上もの個性豊かなトリコデルマ菌を分離・収集することから始めました。80種類以上のトリコデルマ菌と、フザリウム菌やピシウム菌などをシャーレの上で培養して関係性を調べる「対峙培養試験」や、植物の根張りへの影響を調べる試験を繰り返し、最も土壌微生物環境の改善と生育促進に貢献する可能性を秘めた菌株を厳選しました。「トリコパック3つの特徴」小林社長:「トリコパック」には大きく3つの特徴があります。1つ目は、「植物の足元(根圏)の微生物環境を整える力」です。根の周りの微生物バランスを良好に保つことで、植物がストレスを受けにくい、健やかな生育環境づくりをサポートします。これにより、環境の変化に負けない、しなやかな強さを引き出すことが期待できます。2つ目は、「優れた発根促進効果」です。株式会社無限大様でも「定植時の根の張りが全く違う」と実感していただいたように、作物の土台となる白くて健康な根を増やす力が非常に強いです。健全な根は養分や水分の吸収能力を高め、作物の安定生産に直結しますから、非常に重要なポイントだと考えています。3つ目が、生産者の皆様にとっての「扱いやすさ」です。製品の安定性を高めることで、特別な冷蔵保管などを必要とせず、常温で手軽に管理していただけるようにしました。日々の作業の中で、無理なく使い続けられることも大切にしています。私たちはこれからも、長年培ってきた土づくりのプロとして、科学的根拠に基づいた製品で生産者の皆様の課題解決に貢献していきたいと考えております。【特別価格あり】お申し込み・お問い合わせはこちら猛暑により、病気になりやすい。。収量が落ちてしまった。。ココカラ合同会社では、生産者さんがリスクヘッジを取るための方法の一つとして、微生物資材の「トリコパック」をお客様向けに特別価格でご提供いたします。使用方法がわからない、使用頻度がわからない。そんな生産者様もまずはお気軽にお問い合わせください。お電話やオンラインミーティングにてご説明させていただきます。トリコパックお申し込み・お問い合わせリンク