生産者名:福島タネセンター生産地 :福島県須賀川市北山寺町 128番地栽培作物 :キュウリ、スナックキュウリ導入製品 :グローバッグCP4HP:https://f-seed-lab.com/IG:https://www.instagram.com/fseed.lab福島タネセンターは、福島県須賀川市で通常サイズのキュウリとスナックキュウリを「吊り下げ方式」で栽培されています。2021年にココカラの「グローバッグCP4」を導入していただき、今年で3作目に(2024年時点)。代表取締役の橋本克美さんにココカラ製品の導入背景や使用感などをお聞きしました。▲お話してくださった福島タネセンター代表取締役の橋本克美さんーーココカラの「グローバッグCP4」を導入頂いています。使用感はいかがですか?橋本さん:やはり水はけが良いのが大前提なので、通常のキュウリにもスナックキュウリにも合っています。加えて、 毎回納品されるココピートの品質が安定しています。昔は商社さんが扱っていた商品を使ったことがあるのですが、同じロットの中でもばらつきがあったりとか、年によって違ったりとかっていう、その不安定さがやっぱりすごくありました。せっかく均一に水をあげて均一に育てたいのに、培地が変わってしまうと均一性が失われてしまい色々と問題が発生します。そういう意味では(ココカラの品質は)非常に安定してるので、助かってますね。これはちょっと変えないでほしいと思います。ーー排水の色に関しても好感触だとお聞きしました。橋本さん:ココカラさんの培地に関してはそこまで色が出ない。最初のバッファリングも含めて、 出てくる水は確かに茶色いけど、そこまで色の濃いものではない。他のメーカーさんは、まっ茶色になったりとか。まっ茶色だと、最初のうちはシートが茶色に汚れるということも結構ありました。ココカラ代表 大原:一般的にココピートからは茶色い排液が出ますし、これが悪いことでは無いですが、ココカラは排液が出る期間が短いというメリットもあります。▲ココカラのグローバッグCP4ーー福島タネセンターさんではキュウリ栽培では珍しい「吊り下げ式」を採用されていますね。橋本さん:キュウリって摘心栽培という技術が今は主流なんですが、それがまだ不合理なんです。短期間で収量をとるにはすごく良い技術なんですが、要は脇目がどんどん伸びて、枝を伸ばせば伸ばした分だけそこに節ができて、全ての節にみんな花が咲きます。子供はたくさんできるのに、必要な水を吸うだけの根っこではない。そうすると、1つ1つの形が曲がってしまったり、先が細くなったり悪くなってA品にならない。曲がってしまったりとか、先が細くなってA品にならなかったりとかってなっちゃうんですよ。A品にならない規格外品の価格はA品の10分の1ぐらいなんですよ。でも、それぞれの収穫コストは、同じ労力がかかるのでまったく一緒なんです。その辺りに不合理さがあるし、水も肥料もたくさん必要とします。吊る下ろし栽培の方が突き詰めるとはるかに合理的で、生産性が高く、 収益性も高いはずだと思っています。うちは秀品率が85パーセント以上あるんですよ。秀品率の基準は、摘心栽培、露地栽培、施設栽培等、色々あるので一律でこの位とは中々言えませんが、露地の場合だと50%~、施設栽培でも70%前後ではないでしょうか?いずれにせよ、摘心栽培と比較すると蔓下ろし栽培の方が秀品率は確実に上がると思います。あまり曲がったキュウリが出ないので、 その辺までやっぱ突き詰めて考えなくちゃいけないんじゃないのかなって思います。※きゅうりの規格について 一般的に、各エリアで A品、B品(曲がり、肩落ち、尻太り 等)のような規格が定められています。▲摘芯せずに吊る下ろし式で栽培されている福島タネセンターのキュウリーー今後の展望について教えてください。橋本さん:栽培方法もハウスも全部パッケージにして展開していくことを目指しています。パッケージにするためにはエネルギーコストの問題などまだ課題がありますが、マニュアル化や流通も含めてパッケージとして販売していきたいです。エネルギー面は全部輸入に頼っていますが、世界経済がひっくり返った時に全部ダメになってしまう。そのために、エネルギーコストを自分で作って自分で使うというマイクログリッド的な形にしていかないといけないと思っています。さらにハウスを作る鉄骨もほぼ輸入ですよね。なので、そもそも輸入に頼らないで来年立てるイチゴのハウスは木製で建築することを進めています。今はハウスを立てるとしたら鉄骨かパイプなので、そこに選択肢として木材もあれば林業も活性化するし、色々な意味で地域経済にプラスになるのかなと考えています。▲福島タネセンターのハウス福島タネセンターの橋本さま、お話をお聞かせくださりありがとうございました。