生産者名:bluemate farm規模:60a生産地:千葉県山武市栽培作物 :ブルーベリー導入製品 :ブルーベリー用ココチップ千葉県山武市にあるブルーベリー農家の「bluemate farm」様。オーストラリアでの経験をもとに日本で新規就農されるにあたり、ココカラのブルーベリー用ココチップを導入いただきました。今回のインタビューでは農場長の喜納寛子さんと矢作卓也さんに、ブルーベリーのポット栽培の特徴や、ココカラ製品の利用感やメリットについてお聞きしました。 インタビューに応じてくださった喜納さん(左)と矢作さん(右)長く続けることを考え、選んだ「ポットによるブルーベリー栽培」ーー農園の概要を教えてください。喜納さん:新規就農にあたり、どこで農業を始めるか宮崎県や岡山県など複数の候補の中から検討していました。検討した結果、千葉県山武市がブルーベリー栽培に適した気候かつ、新規就農者へのサポートが手厚かったため、ここで農園を開くことを決めました。栽培面積は約60aで、ブルーベリーをポットによる隔離栽培で育てています。ブルーベリー栽培を選んだのは、オーストラリアでブルーベリーの仕事をした経験が大きいですね。みかんやトマト、ぶどうなど色々な作物の栽培を経験したのですが、その中でもブルーベリーは作業が比較的楽だと感じました。矢作さん:果実自体が軽いですし、木もそれほど高くならないので、梯子に登るような大変な作業もありません。長く続けていくことを考えると、身体への負担が少ないのは大切なポイントだと思いました。 ーー地植えではなく、ポットによる隔離栽培でブルーベリーを栽培されています。ポット栽培を選んだ理由を教えてください。喜納さん:地植えではなく、ポットを使った隔離栽培を選びました。これもオーストラリアでの経験がもとになっています。オーストラリアではこの方法が主流で、私たちも馴染みがありました。隔離栽培のメリットは、まず木の大きさをコントロールしやすいことです。地植えだと木がどんどん大きくなってしまいますが、ポット栽培なら適切な大きさに保てます。また、水や肥料の管理がしやすいのも大きな利点です。必要な量だけを正確に与えることができますし、それによって果実の品質もコントロールしやすくなると考えています。地植えだと収穫できるようになるまで5年くらいかかると言われますが、隔離栽培なら2年目か3年目くらいから収穫が期待できるので、早く経営を安定させたい私たちにとっては魅力的でした。 60aの敷地に並ぶポットピートモス、スポンジではなく「ココチップ+ココピート+繊維」を選択ーー培地としてココカラの「ブルーベリー用ココチップ」を導入いただきました。導入の背景を教えてください。矢作さん:オーストラリアでブルーベリー栽培をしていた時、培地としてココチップとココピートを半々で混ぜたものを使っていたんです。その経験から、日本で農業を始めるときも同じような配合の培地を探していました。調べていく中で、ココカラさんの「ブルーベリー用ココチップ」を見つけ、問い合わせたのがきっかけです。ピートモス単体だと培地が固くなり、根が伸びにくくなってしまう懸念がありました。チップとココピートの培地の場合、下記のようなメリットがあるため使用を決めました。チップ、ピート、繊維が程よく混ざった「ブルーベリー用ココチップ」ーー「ブルーベリー用ココチップ」を利用されていかがですか?喜納さん:ココカラさんの「ブルーベリー用ココチップ」を実際に使ってみて、まず感じるのは排水性と保水性のバランスが良いことです。水はけが良いので根腐れの心配が少ないですし、適度に保水してくれるので水やりの回数も抑えられています。チップがゴロゴロとした形状なので、培地が固まりにくく、根がしっかりと張りやすい環境になっていると感じます。矢作さん:作業面でのメリットも大きいです。例えば、雑草が生えても、培地が柔らかいのでするっと簡単に抜けるんです。ピートモスだけの培地だと固くなってしまうことがありますが、ココチップが入っていることで扱いやすくなっています。水や肥料の管理もしやすいですね。私たちは1つのポットに対して、1日に合計で1.2リットル程度の水を与えています。与えた水の約20%がポットの底から排出されるように調整しているのですが、ココチップの保水性のおかげで、この量でも十分に育ってくれています。水の量が少ないと、肥料の節約にもつながりますし、環境への負荷も減らせるのではないかと考えています。 ブロックごとに排水量を確認できるポットを設置 ーー生育状況はいかがですか。喜納さん:2024年12月から2025年1月にかけて苗を植えました。植えた当初は葉の色が少し紫っぽくなるなど、リン酸不足の兆候が見られて少し心配しました。暖かくなるにつれてぐんぐん成長し、今では青々とした葉を茂らせています。生育状況は順調だと感じています。 ーー今後の目標や取り組みたいことがあれば教えてください。喜納さん:まず一番の目標は、2026年春の収穫に向けてしっかりとブルーベリーを育てることです。その後も安定して美味しいブルーベリーを収穫できるようにしたいです。そのために、先ほどお話ししたようなデータ活用を進めて、肥料や水やりの最適化を図っていきたいですね。そして、できるだけ作業の負担を減らして、効率的に農園を運営していくことも大きなテーマです。例えば、今はポットの周りの通路に雑草が生えてこないように、センチピードグラスという芝生の一種を植えようと計画しています。これがうまく育てば、草刈りの手間が大幅に減らせるはずです。また虫対策として、農薬ではない菌を使った資材も試していて、できるだけ環境にも配慮した方法を取り入れたいと思っています。ーー本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございました!bluemate farm様に導入いただいている「ブルーベリー用ココチップ」にご興味のあるお客様は下部のお問い合わせボタンより、お気軽にお問い合わせください。製品情報はこちら