驚くべきココナッツの力ーココカラ製品のこだわりーココピート製品は、ココナッツから取り出したココピートやファイバーを主な材料として製造されています。ココナッツはそのまま土に入れるとココナッツの樹になります。土に埋めなくても1-2年で芽が出て育ちます。また、海に浮かんでいたり岸に転がっているココナッツの中には、芽が出ているものも見られます。 図:芽がでているココナッツなぜなら、ココナッツの中にはココピートやファイバーがあり植物が育つ環境が整っているからです。ココナッツの中には、種・1-2年は成育に必要な天然の肥料・ココピートやファイバーの層(=天然のココピート製品)、これらがあるため芽が出るのです。ココナッツの中に入っている自然のままのココピートやファイバーであっても、種を植えれば芽が出て実がなるのですから、ココピート製品の品質はどうであれ、種を植えたら芽が出て実がなります。ただ、収量や味に関して向上や安定を求めるプロフェッショナルな生産者となると、作物や栽培環境に合った品質のココピート製品を選択する必要があります。ココカラ製品は、収量を上げる、味をよくする、それら両方を安定させていくために、ココピート製品の『固体』『空気』『水分』の三層をどの割合にしたら作物や栽培環境に適しているかを考えてつくられています。そして、その三層の割合が適切な製品を個体差なく均一につくることが最も大事だと考えています。ココカラのポリシーとして、品質に妥協はせず、常に良い製品をつくることを大切にしています。ココカラピートの品質「個体」「空気」「水分」の割合で作物ごとに有効水分量を最適化培地の「個体」「空気」「水分」の三層の割合は作物が吸う水の量(有効水分量)に大きく影響します。培地の有効水分量を理解し栽培することによって、収量の最大化や味の均一性を実現します。ココカラは、「個体」「空気」「水分」の三層の割合が栽培する作物や栽培環境に合うように製品を使い分けています。さらに毎年お客様のフィードバックを基に改良を重ね、作物や栽培環境に適した製品をつくり続けています。図:ココカラ製品の製品別三相分布の比較原料であるココナッツを徹底管理ココナッツやココナッツの木はすべて同じではなく、均一に栽培することはできません。また、ココナッツ(原料)からココピート(材料)を抽出する方法も国やメーカーによって異なります。さらに、ココナッツの木の成長に影響を与える環境要因や、特定の場所でのココピート(材料)の抽出に関わる製造工程も、年間を通して異なります。ココナッツは産地(海に近いか、内陸か、など)、品種、収穫シーズン(乾季や雨季など)などにより特性にバラツキがあります。例えば「インドのA地区で採れたココナッツは水分を多く含み、B地区のものは空気を多く含む」といった違いがあります。そのため、ココナッツから取り出す材料(ココピートやチップ)の品質も異なってしまいます。そこで、ココカラ製品は原材料のトレーサビリティを徹底するようにしています。各ココナッツが、「いつ」「どこで」作られた「どんな品種」であるかを明らかにし、その特性を細かく管理することで、最終製品の品質を均一にすることができます。(製造方法に関する詳細はこちら→ https://cococara.jp/support/fg8gE5B1 )材料であるココピートの熟成度合いを徹底管理産地、品種(バラエティ)、収穫シーズン(乾季や雨季など)、またはココナッツの熟れ具合(茶色のココナッツ、緑色のココナッツ)を分けずまとめて粉砕機械に入れてしまうと、緑色のココナッツから取れた新しい材料と、茶色のココナッツから取れた古い材料が混ざった状態になり、ココピート製品を膨張する際に個体差が生じ、保水性や空気率も異なってしまいます。これらクオリティーが異なったココナッツの殻をまとめて粉砕機に入れてココピート製品を作ることが一般的ですが、ココカラは違います。図:クオリティーが異なったココナッツの殻をまとめて粉砕機に入れると、品質にばらつきが生じてしまうココカラでは栽培時に水を多く必要とするきゅうりやトマトの栽培向けに、CP4というココカラバッグを製造しています。CP4のココカラバッグで使用するココピート(材料)の製造工程は、他社メーカーのように緑色と茶色のココナッツをまとめて粉砕機に入れることはせず、「A地区の茶色のココナッツから取れたココピートであれば⚪︎ヶ月熟成、緑色のココナッツから取れたココピートは△ヶ月熟成する」というように、ココナッツの産地や収穫時期や熟れ具合(茶色か緑色か)などを見極めた上で、ココナッツを分別、粉砕をし、熟成させるという工程が確立されています。そうすることによって、均一なCP4のココカラバッグに使用する材料を大量生産することが可能です。図:産地や時期によって原料の管理方法を変えるココカラココカラでは全製品において、原料のココナッツの特性を理解し、その特性に合わせた管理方法で材料のココピートを熟成しています。そうすることで、「個体」「空気」「水分」の三層の割合が適切な製品を均一につくり出すことができるのです。粒の大きさを徹底管理ココカラでは作物に合わせてココピート粒の大きさをしっかりとふるいわけしています。均一な膨張や栽培時の排水性の妨げとなるダスト(0.5mm、または1mm以下の粉)をしっかりと取り除いています。ダストを取り除いて製品の密度を均一にすることで、保水性と空気率が均一になり、生育も均一になります。※ココピート粒においては、全体の内の上位60%、チップは上位50%のみを製品に使用しています。図:ココカラピートの配合構成表ポリシーを徹底しながら低価格な理由では、なぜ製造コストがかかる一方で、生産者さんへ低価格なご提供が可能なのか。その理由をご説明いたします。使用しない材料を他の製品に転嫁ココナッツを余すことなく効率的に活用していることが挙げられます。例えば、CP4のココカラバッグで使用しない1mm以下の粒は、ココカラ・プレタやココピートモス(CPM)のような新しいニーズに適した製品に転嫁しています。ココナッツの農家から原料のココナッツを直接購入2021年のJETROプロジェクトによって原料のココナッツをココナッツ農家との関係性を構築し直接ココナッツ農家から購入し、自社工場で材料をつくることによって製造コストを大幅にカットできました。(JETRO実証実験の詳細はこちら→https://cococara.jp/article/4w2eqHOW)新たなサプライチェーンを構築ココナッツの樹が多くあるにも関わらずココピートビジネスがない場所(無消費の場所)に、工場と新たなサプライヤーをつくり、教育し、ココカラ製品のためのサプライチェーンを構築しました。無消費の場所でココピートビジネスの効果的なサプライチェーンを構築することで、原料のココナッツの価格や輸送コストを低く抑えることができます。改良・改善後の製品も均一製品の改善・改良のためには、理論に基づいた製造工程が確立されていることが必要です。その製造工程をもとに、原材料や製造工程に何を足し、何を引いたら良いか、何を変えたら良いかを把握することにより、応用した製品への転嫁が可能となるのです。農業に対するココカラの考え ー農業で産業革命を!ーココピートを産業革命の火種にココカラは、「フードセキュリティ(食料安全保障)」「貧困問題」の問題を解決するという想いからはじまりました。このような現状を打破するための最短距離は、農業改革にあるのではないか、と気づきました。スピード感を持って農業変革の大きな火種になるものは何か、と模索していくうちに、ココピートにたどり着いたのです。農業をもっと楽に、確実なものにしたいフードセキュリティの問題を解決する環境制御型農業(CEA)においてココピートが有用です。10年、20年後の次世代の農業をもっとラクに、もっと確実なものにするためには、生産者さんの栽培方法や栽培環境に合った製品を作り続けることや、さらにそれらの製品を改良し続けることが大切です。また、生産者さんご自身も、何をどう改善すれば、“収量や味を向上させられるのか”、“目指す農業に近づけるのか”を考えて、日々トライアンドエラーを繰り返し、学習し続けることが大切だと考えおり、私たちは、そんな生産者さんに寄り添う企業でありたいと考えています。ココカラ製品をご使用いただいている生産者さんにいただいた「こうだったら良いな」というようなご要望を積極的に製品へ反映していきたいと考えておりますので、率直なご意見をお聞かせいただければと存じます。ココカラが描くビジョンと農業の産業革命に関しては、公式noteでもより詳細にご紹介しております→https://note.com/super_gnu191/n/n27bbb34b7379)