ヨーロッパの家庭菜園・ガーデニング市場は東ヨーロッパ中心に拡大傾向

ヨーロッパの家庭菜園・ガーデニング市場は東ヨーロッパ中心に拡大傾向

コロナ禍において、日本で家庭で楽しめる家庭菜園やガーデニングが注目されています。ヨーロッパのガーデニング市場も同様の動きを見せています。ヨーロッパでは、2024年までの予測でも、成長を続けると考えられています。ここでは、コロナ禍前からのヨーロッパ家庭菜園事情と、コロナ禍における成長の背景について解説していきます。

コロナ禍以前のヨーロッパの家庭菜園事情

EU-15諸国(註1)では、自己消費のために作物を栽培する「家庭菜園」の総面積は、15万haを超え、屋外で栽培する野菜類の栽培面積の8分の1程度を占めます。また、花なども含めたガーデニング製品の販売については、北米に次いで一人当たりの年間の消費金額や今後の成長率などを考慮した上で市場価値があるとされています。

註1:ベルギー、デンマーク、ドイツ、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランド、スウェーデンおよび英国(現在は英国は含まれない)

西ヨーロッパのガーデニング市場は鈍化傾向だった

西ヨーロッパは、ガーデニング製品の販売で北米に次いで市場価値があります。2016年には、一人当たりの消費金額は、西ヨーロッパでは1年間で 62ドル(約6,800円)でした。

ドイツ、フランス、イギリスなどではガーデニング製品に対する消費行動が盛んです。

一方、イタリアなど南欧諸国では、経済不況が続いているため、消費者の高価格商品の購入意欲が鈍化しています。コロナ禍以前の2013〜2018年には、西ヨーロッパの国では、ガーデニング部門の市場価値の成長は鈍化しました。

東ヨーロッパは成長を続ける

東ヨーロッパでは、2016年には、一人当たりの消費金額は、東ヨーロッパでは1年間で 7ドル(約770円)でしたが、経済成長とともにガーデニング市場は成長を続けています。

特にルーマニアとポーランドは、ヨーロッパで最も急成長しているガーデニング市場です。ルーマニアの都市部に住む人たちは、自宅の庭で好みのハーブやスパイスを鉢植えやプランターで育てる傾向があります。また、ポーランドの都市部では、グリーンがある生活への関心が高まっており、室内で植物や鉢植え、プランターなどを使ってガーデニングを楽しむ人が増えています。

北欧ヨーロッパは園芸メーカーに新たな機会を

北欧ヨーロッパのガーデニング市場も成長を続けています。この背景には、寒い時期が長く、自宅や室内でも楽しめるレクリエーションが好まれるだけなく、これらの国々が生活必需品ではないガーデニング製品を購入できるだけの金銭的に余裕のある暮らしをしていることにも関連しています。

コロナ禍とヨーロッパの家庭菜園市場

ヨーロッパでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの際に、ガーデニング関連製品の売上が増加しました。ベルギー、スイスにいたっては、ガーデニングはコロナ禍であっても必要不可欠だとEUの調査で回答しています。他国同様に、外出が規制される環境下、家の中で家族で楽しめる趣味を持ちたいという欲求や、インターネットでも簡単に購入でき、簡単に始められると注目を集めました。

さらなる、成長が続くと予想される

今までガーデニングをしていなかった人や、カジュアルに楽しむ人が増加するにつれ、市場価値も上がっています。

2019〜2024年の市場予想の総売上高は、1%のCAGR(年平均成長率)で拡大し、絶対成長率は9億3,800万米ドル(約1,030億円)になると予測されています(Euromonitor international調べ)。

eコマースなどのデジタル接点構築が不可欠

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の経験から、消費者はeコマースなどのデジタルツールを活用した買い物をする意欲が高まり、購買に至るまでの行動パターンに変化が起きました。実際に、スペインではデジタルチャネルにおける購買率が44%、ベルギーでは41%も上昇しました。(出典:Statista)

そのため、家庭菜園製品の販売者側は、消費者が今後も快適に安全に買い物ができる環境を提供するために、eコマースを中心としたその他のデジタルチャネルの構築がより重要になってきています。

ガーデニング市場の成長が予想される4つの理由

ヨーロッパでは、今後もガーデニング市場の成長が予想されています。その理由は以下の点です。

1.経済状況の改善により成長

経済状況の改善と可処分所得の増加に伴い、消費者はガーデニング用品のような従来「生活に必須ではないもの」に費やす金額が増えます。特に西ヨーロッパでは、今後ガーデニング市場の価値の伸びは、さらに大きくなると予想されます。

2.都市化に伴い屋内ガーデニングも増加

ヨーロッパでは、都市化が進んでいます。それに伴い、居住空間が狭くなり、庭の広さも小さくなっています。この傾向が進むと、都市園芸の普及につながり、人々は自然とのつながりを取り戻したいと考え、庭のみならず、屋内でガーデニング栽培を行います。

3.高齢化に伴いガーデニング人口が増加

西ヨーロッパでは、基本的にガーデニングは退職後の高齢者の趣味の一つです。高齢化が進むにつれ、ガーデニング人口が増え、結果的に需要も高まります。

4.環境への関心による若者世代の家庭菜園需要が成長見込み

環境への配慮が高まると、消費者は自分が食べているものがどこで作られ、どのように輸送されたのかに興味を持つ傾向があります。そのため、時間も費用も手間がかからず、管理が簡単な家庭菜園による食物の調達方法は、環境に関心の高い西ヨーロッパの若い世代にも好まれています。

日本でも家庭菜園を始める人は増加

日本市場においても、家庭菜園の経験者は50%に達しています。コロナ禍の外出自粛期間以降に家庭菜園を始めた人は約30%、継続したいと考える人が90%以上(2020年度野菜と家庭菜園に関する調査|タキイ種苗株式会社)と家庭菜園が一つのスタンダードになっていることがうかがえます。

ベランダや室内で栽培をする場合には、軽く、廃棄が手軽なことも大切です。圧縮されたココピート製品であれば、持ち運びも簡単で、水をかければ培土になるので、家庭菜園でも好まれます。

参考文献
Gardening in Europe: Emerging Markets and Future Prospects
Gardening in Western Europe
Statistics in focus AGRICULTURE AND FISHERIES
Impact of the Coronavirus on e-commerce/European commission


 

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