インド産ヤシガラ製品はなぜ高品質なのか?サプライヤーの規模から見える優位性

インド産ヤシガラ製品はなぜ高品質なのか?サプライヤーの規模から見える優位性

従来のココピート製品は、2000年以降8〜9割をインド産以外が占めています。しかし、これらは施設栽培向けに製品開発がなされていなかったため、生産者さんにとって課題の多い培土でした。

そんな中、施設栽培先進国であるヨーロッパの多くが、インドからココピート製品を輸入しているという実績を聞きつけ、調査を開始しました。ココカラでは、数年に渡る自社現地調査を通して、サプライヤーや原材料の比較をした結果、施設栽培用としてインド産ヤシガラを使用することを決めました。

ここでは、なぜインド産ココピート製品がこれまで日本へ流通してこなかったのか、また、なぜインド産ココピート製品が施設栽培向き高品質ヤシガラ培土であるのか。という点について解説していきます。

ヨーロッパのココピート製品販売会社による買い占め

ヨーロッパでは、インド産のココピート製品が多く流通しています。その理由は、インド産ココピートが、施設栽培に適しており、他国と比較しても高品質であると評価されているためです。

ヨーロッパのココピート製品を販売する会社は規模が大きく、大量にココピートをインドから調達しており、また、良質なインド産ココピートを求め、平均価格より少し高く買い取ります。そのため日本のように一社のココピート購入量が少ない場合、そもそも手に入れることが難しいことが背景にありました。

大規模工場を保有するインドココピート業界

インドのココピート業界が強い理由は、ココナッツ加工工場、繊維加工会社、ココピート加工工場の規模の大きさにあります。各工場の規模が大きいことが、安定した品質のココピートを生産しやすい環境を生み出しています。

ココピート製品が出来上がるまでの流れ

まずはココピート製品が完成するまでの流れについて説明します。

① ココナッツオイルやココナッツパウダー製造工場で、ハスク(ココヤシ殼)が不要になる
② ファイバーミル(繊維粉砕機)で、工場から運ばれたハスクからココピートとココナッツ繊維を分別する
③ ココピート加工工場で、ココピートを洗浄・乾燥させる
④ ココピートを熟成させる(ベッド製造と呼ばれている本工程はインドのみ)
⑤ ココピート製品製造工場に、加工されたココピートが運ばれ、製品になる
⑥ ②③④の工程を一箇所で行うことができる

インドの大規模工場では、食用のココナッツ製造工場(①)の規模が大きく、残りかすでありココピートの原料であるハスク(ココナッツ殻)を、まとめてファイバーミル(繊維粉砕機)に輸送できます。そこでハスクから繊維と粒に分ける工程(②)、ハスクの洗浄・乾燥(③)、ココピートの熟成(④)までを行います。

小規模工場の多い国では、②③④の工程を一カ所を別々の場所で行うためそれぞれの工場の輸送コストがかさみ、これが販売価格の上昇につながっています。

同時に、生産期間も伸びる傾向にあり、納品に遅れも生じがちです。

例えば、小規模工場の多い生産国においては、一つのココピート製造工場は40前後のサプライヤーから原料を仕入れています。現地工場では、サプライヤーから供給された袋に入った山積みのココピートの水分率を、ランダムにチェックをしていました。しかしサプライヤー数が多いため、すべての品質を十分に把握できていません。

品質確認。ランダムに行なっていた。

こういった背景から、小規模工場の多い国で生産されるココピートは、品質が安定しにくい環境にありながら、価格が上昇する傾向にありました。

インドサプライヤーが良質な原料を提供できる理由

機械化への投資ができる規模

インドはサプライヤーも大規模で、機械に十分な投資ができます。そのため作業の機械化が十分に進んでいます。これが原因で、工場への供給が遅れることもしばしばあります。

雨季でも貯蔵できる規模

また、サプライヤーは屋根が不十分な場所も多く、雨季には作業ができず、工場が原料を貯蔵している場合もあります。

ヤシ殻が生産される熱帯地域では、近年は気候変動の影響で雨が多くなっています。そのため工場が原料の貯蔵をできない規模であると、雨季は製造がストップしてしまい、注文の納期が大幅に遅延することもあります。

品質チェックプロセスが簡易化

インドは、少ないサプライヤーから原料を大量に仕入れるので、工場での品質チェックが簡易化され、品質を安定させることが可能です。

インドのサプライヤーまで出向いて、品質を確認する。

インドのみ行うココピートを熟成させる工程(ベッド製造)

小規模サプライヤーは、手作業が多い

目的にあった良品質なココピート製品を適正価格で

ココカラでは、大規模ココピート工場を有すインドで、自社サプライチェーンを構築し、施設栽培向けヤシ殻培土「コイヤピット」を開発・生産しています。

これは、従来のココピート製品を施設栽培向けのより良い品質に改良し、適正価格で安定して日本へ販売することが始まりでした。現在も、お客さまからの課題をお伺いしながら、インドに拠点をおく共同経営者のムルガンと連携をし、製品の改善、新商品の開発を実施しています。


 

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エコで高品質なココピートによって、世界中の農業生産者が安定して生産できる環境づくりへの貢献と、それによって農業生産者の生活を豊かにしていくことを目指し、農業就労者の方に役立つ情報を発信をします。

 

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