ココピートを使った育苗用培地とは?養液栽培用との違いやメリットを説明
ココピートのみの育苗用の培地はあまり多くありません。ココカラは、ココピートのみの育苗用培地のメリットを活かし、栽培試験を実施しています。今回は、養液栽培用の培地と育苗用の培地との違いや、ココピートの育苗用培地のメリットを説明します。
養液栽培用と育苗用ココピート培地の違い
養液栽培用と育苗用のココピート培地は、使用目的の違いから、製品の特性も製造工程も異なります。
養液栽培用は茶色でダストなし
養液栽培用の培地の場合は、採取したココナッツの殻を熟成度に応じて、湿った状態で1〜3ヵ月間保管し、「茶色」の状態にしてから製品化をします。ココピート培地に製造する過程で、水分率25%以下、EC0.5以下、CEC(保肥力)も高くなりすぎないように管理します。ココカラのココピート培地は、排水性を高めるためにダスト(1mm以下の粒)を取り除いています。
育苗用培地は黒色で熟成
育苗用の培地は、採取したココナッツ殻を1〜2年間、長い時間をかけて熟成・堆肥化させます。色は「黒色」で、保肥力が高いことが特徴です。育苗用培地については、根張りをよくし、苗の生育を促すために、1〜2mmの細かい粒をあえて入れており、水分率も養液栽培用より高く設定しています。
育苗用培地にココピートを使用する3つのメリット
育苗用に、ココピート培地を活用する3つのメリットです。
メリット1|とにかく軽い
育苗用には、土やピートモスを使用する場合がありますが、それらと比較するとココピートは軽量です。育苗用培地が入った袋を持ち運ぶこと一つをとっても、軽いことは体に負担がかかりにくいです。
メリット2|定植用ココピート培地とまとめて再利用・廃棄できる
定植用培地にココピートを使っていても、育苗用の培地(ポット)に違うものを使用していると、使用済みの培地を再利用して堆肥化したいときや、土壌にすきこんで廃棄をするときに、定植用培地と育苗用培地とを分ける作業が発生します。
育苗用培地にもココピートを使うと、処理をするときに分離させる手間が省けます。
メリット3|排水性が高い
ココピートの育苗用培地は、ピートモスや土より繊維質が多いため、排水性が高いといわれており、これも育苗をする上で大きなメリットとなります。
育苗用培地もカスタマイズを承っています
育苗用のココピート培地のご使用をお考えの方へ
地域によっては、育苗する時期に気温が上がるため、育苗用培地でもより排水性を高めたいというご要望や、育苗用培地に肥料成分を入れたいというリクエストがありましたら、ご相談ください。
ココカラは、養液栽培用のココピート培地だけでなく、育苗用培地についてもカスタマイズを承っています。
ココカラでは、ココピートの活用方法やココピートを導入された農家様の事例、弊社の取り組みなどをお届けするメールマガジンを配信しています。
エコで高品質なココピートによって、世界中の農業生産者が安定して生産できる環境づくりへの貢献と、それによって農業生産者の生活を豊かにしていくことを目指し、農業就労者の方に役立つ情報を発信をします。