ココピート培地でトマトの収量を上げる

ココピート培地でトマトの収量を上げる

 

トマトの養液栽培において、固形培地の選択は収量や品質向上を目指すための要です。せっかく、最適な灌水や施肥管理をしたとしても、そのパフォーマンスを最大限に活かせない培地であれば実力を発揮できません。そこで、「トマトの収量を上げるための灌水と施肥」第2回はトマト栽培に適した培地の特徴と最適なココカラ製品を紹介します。

トマトの養液栽培で使用する培地の特徴

 

国内のトマト養液栽培で使われている固形培地には、主にココピート、ロックウール、ピートモスがあります。それぞれの特徴を説明します。

 

ロックウール

ロックウールは玄武岩や天然岩石などを1,500〜1,600℃の高温で溶解し、遠心分離により繊維状に固めた培地です。無機培地であることから、培養液の組成にほとんど影響を与えず、注入した養液や水が作物に直接的に影響を与えます。そのため、栽培管理がしやすいことが特徴ではありますが、バッファーがないため、灌水や施肥計画を綿密に行うことが必須です。また、トマト栽培においては土耕栽培と比較して生育スピードが早く、大玉で多収の傾向があります。

 

ピートモス

ピートモスは、カナダ、北欧、北海道などにあるミズゴケ、アシなどの植物が堆積して腐植化した泥炭を脱水・粉砕・選別した培地です。ピートモスは保水性が高く、有機培地のため培養液中の養分を吸着します。また、軽量、安価で肥料もちが良いことも特徴です。水分過多になりやすい傾向があるので、灌水管理には気をつけましょう。

 

ココピート

ココピートは、ココヤシのハスク(中果皮)を原材料として、0.1〜10mmに粉砕した粒を利用した培地です。主な生産国はインドやスリランカで、有機質100%であること、高い保水性であることから、多くの国で使用されています。用途や使用する場所に合わせて形状を変えることができます。pHは5.5〜6.0の弱酸性から中性で、トマト栽培にも適しています。

 

トマト栽培に適したココピートの原料構成

 

トマト栽培に適したココピートについてさらに詳細を説明していきます。まずは、トマトの養液栽培に適したココピートの原料構成について紹介します。通常、ココヤシのハスク(中果皮)の粒は0.1〜10mmに粉砕・混合されます。この混合比率がとても重要で、作物や使用条件に合っていない構成比率のココピート製品を使用すると、排水がうまくいかず根腐れが起こったり、通気性が悪く根張りも悪くなってしまいます。
ここでは、トマト栽培に適した原材料であるココヤシのハスクの粒の構成をココカラ製品と照らし合わせて説明します。

 

TP3の特徴

トマト栽培に適して、最もよく使用されているTP3は、繊維とダストは使用せず、5〜10mmの繊維+粒と、0.7mm以上の粒で構成されています。大きめの粒を中心に配合されているため、空気含量が高く、根が呼吸をしやすいため根張りや生育が良いことが特徴です。また、乾燥気味に管理ができ、ストレスをかけて生育を促すこともできます。さらに、水分含量、pH、ECの急激な変化にも対応しやすいというメリットがあります。膨張比率は4〜6倍、含水率は7.0〜7.5L/kgです。

 

TP4の特徴

TP4もトマト栽培に適した原料構成です。こちらも繊維とダストは使用せず、5〜10mmの繊維+粒と、1mm以上の粒で構成されています。粒の大きさがTP3よりも大きく、4〜5mm以上の粒が多いため、保水性、排水性、空気含有量がすべて高くなります。排水性が高いことで、生理障害が起こりにくく、安定した収量を確保できます。膨張比率は6〜8倍、含水率は8.0〜9.2L/kgです。

 

TP3とTP4の比較

トマト栽培に適しているココヤシのハスクの粒の原料構成は、TP3もしくはTP4です。トマト栽培でもっともよく選ばれているのは、TP3です。しかし、TP4は夏越し長期トマトなど、保水性と排水性が高い状態での栽培を求めている生産者には適しています。また、キュウリ栽培にも適した資材です。配合原料の粒が大きいので、重量も軽くグローバック設置時の負担が少ないことも特徴です。使用年数も3、4年とTP3の2、3年比べてより長く使用でき、特に高度な栽培技術や設備は不要なので、興味がある方はお試しください。しかし、TP3、TP4いずれにしても、ダストを配合していないので、「底で固まる」「排水がつまる」「根腐れが起こる」といったことはないのでご安心ください。

 

トマトに適したcococaRaココピート製品

 

次に、トマト栽培に適したココカラ製品を紹介します。

 

グローバッグは均一で安定

グローバッグは、培地の均一性と安定性を実現できるため、トマト栽培で選ばれることが多い培地です。ココカラのグローバッグの特徴は、灌水時に水が隅々まで行き渡り、水分保持力が高いため、乾燥に影響を受けにくい点にあります。また、製品ごとの物理性が均一なので、膨張後にすべての製品がパンパンな状態になります。パンパンな状態だと排水性が高くなり、根腐れが起きにくいというメリットがあります。

 

カスタマイズも可能

製品の長さ、幅のカスタマイズはもちろん、袋の強度、苗穴・排水穴・灌漑用の穴・膨張用の穴の位置もカスタマイズができます。さらに原料の混合(例:80%チップ+20%ココピート)や、下層部分は繊維、上層部分はココピートと異なる原料を層状に置くこともできます。

 

ココスラブはベンチサイズに合わせて使用

ココスラブもトマト栽培で選ばれることが多い製品です。スラブは、日本語で「厚い板」という意味です。その名の通り、ココスラブは板状になっている製品です。グローバッグの中身のみの製品で、ベンチサイズと容量に合わせてカスタマイズできます。この製品も、原料の混合(例:80%チップ+20%ココピート)や下層部分は繊維、上層部分はココピートと異なる原料を層状に置くことが可能です。
また、補填用のココミニスラブもあり、ベンチの容量に合わせて必要量を補填する時に使用できます。

 

最後に

 

培地の選択は、トマトの養液栽培にとって大切です。せっかく最適な栽培管理をしても、排水が悪く、根腐れが起こってしまっては収量の確保ができません。また、ココピート培地と言っても、原材料の構成比率や製品の形状による特徴などそれぞれ細かく異なります。最適な培地を知って、最大収量を目指しましょう。

 


 
 
 

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