バイオスティミュラントの基本 ココピート資材の使い方と効果、世界の動向など

バイオスティミュラントの基本
ココピート資材の使い方と効果、世界の動向など

 

バイオスティミュラントとは、新しい農業資材のカテゴリーです。今回はバイオスティミュラントの基本情報だけでなく、バイオスティミュラントとしてのココピート資材の使用方法や効果、また世界のバイオスティミュラント市場動向を解説します。

バイオスティミュラント概要

 

バイオスティミュラントとは、農薬でも肥料でも土壌改良材でもない新しい農業資材のカテゴリーです。まずは、バイオスティミュラントの基本情報を説明します。

 

バイオスティミュラントとは

バイオスティミュラントとは、気候や土壌から植物が感じる植物のダメージ(非生物性ストレス)を軽減し、植物や自然環境が本来持つ力を最大限に引き出し、収量や品質の向上などを目的としています。日本においては、既存のいずれの法律にも該当していない製品カテゴリーです。2018年に、バイオスティミュラント協議会が発足し、概念や知識の整理、情報提供や、安全性確保のための品質や規格の標準化を行なっています。

 

バイオスティミュラントの種類

バイオスティミュラントの種類は、主にフミン酸やフルボ酸などの腐植質・有機酸資材、アミノ酸・ペプチド資材、海藻類資材、微量要素、微生物資材などに分類されています。

 

バイオスティミュラントの使用方法

バイオスティミュラントの使用方法は、土壌へのすき込み、葉面散布、種子塗沫処理など資材によって異なります。

 

バイオスティミュラントの効果

バイオスティミュラントの施用は、環境によるストレス(非生物性ストレス)を軽減でき、その結果、活性酸素の抑制や光合成の促進、開花・着果の促進など、いわゆる生育促進作用に働きかけます。さらに、植物の調整作用や、代謝効率を上げる効果や、土壌の物理性や化学性を改善し、根張りをよくするとも言われており、植物の収量や品質の向上が期待できます。

 

『ココピート培地』に最適なバイオスティミュラントは腐植質物質

 

ココピート培地を使用した養液栽培に最適なバイオスティミュラント資材は、フミン酸やフルボ酸などの腐植質物質だと言われています。cococaRaのココピート培地は、高品質で何年も使用できますが、時間の経過と共に異なる物質や微生物が含まれてしまいます。そこで、再利用時に培地に液体の腐植質資材を施用すると、新しく定植された植物の根域をサポートし、発育初期の段階で根の成長やミネラルの吸収を助けることが期待されています。

 

世界のバイオスティミュラント市場動向

 

世界のバイオスティミュラント市場は、2025年までに40億ドル(約4,200億円)に達すると予測されています。また世界全体で見ると、その中で最もよく使用されているのが『腐植質資材』です。それぞれ地域ごとの状況を見ていきましょう。

 

ヨーロッパの動向

ヨーロッパでは、200以上のメーカーによりバイオスティミュラントが製造されており、バイオスティミュラント市場は2020年から2025年までの年平均成長率が9.5%増と予想されています。2019年6月には新しい肥料製品規則が官報に公布され、バイオスティミュラントが農業資材の独立したカテゴリーとして認識されるようになりました。今後はEU域内で各国の規則に適合させる必要がなく、同一製品を取り扱えるようになります。特にドイツ、スペイン、イタリアの割合が高く、果樹、オリーブ、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、タマネギや、花きなどさまざまな作目に使用されています。

 

北米の動向

アメリカ、カナダ、メキシコなどの北米でも、バイオスティミュラント市場は2020年から2025年までの年平均成長率は11.9%と高く予想されています。この地域では葉面散布資材の需要が高く、特に穀物、ナタネ、果樹、野菜類、芝に使用されています。

 

アジアの動向

日本、中国、インドなどのアジアにおいても、バイオスティミュラント市場は2020年から2025年までの年平均成長率は15.2%と潜在需要があることを示しています。有機農産物の需要の高まりと、高い生産性や十分な生産量の確保の両立を目指すことによるものだと言われています。中国のバイオスティミュラント市場は、アミノ酸資材であるタンパク質加水分解物が約13%を占めています。

 

ココピート資材の活用方法

 

最後に、バイオスティミュラント(または土壌改良材)としてココピート資材の特徴や、使用する時の留意点を解説します。

 

ココピート資材の特徴

ココピート資材は、植物が分解や合成を繰り返してできた『腐植質物質』に分類されます。ココピートを原料とした土壌改良材は、94%以上の多孔度を示し、かなり空気含有率が高い特徴があります。また、植物細胞壁を構成する主要成分のうちリグニンとセルロースが多く含まれています。ミネラル、カルシウム、マグネシウムなど微量要素の含有率は高くありませんが、三要素のうちのリン酸とカリウムは、他の植物由来の土壌改良材と比較すると高い傾向にあります。

 

EC値に注意

ココピート資材をバイオスティミュラントとして使用する時は、ココピート資材のEC値に留意ことが大切です。ココピート粉砕後に、できれば3ヵ月程度雨にさらし、十分に脱塩したものが望ましいとされています。cococaRa(ココカラ)の土壌改良材RPOとRP2年間浸水させて製造しており、ECは1.0以下、水分含有率40%になるよう管理されています。

 

最後に

 

現在は、ココピート資材よりピートモス資材の方がバイオスティミュラント(土壌改良材)の主流ではありますが、ピートモスは採取時に二酸化炭素が放出されるため、環境に負担が少ないココピート資材が注目されています。ココピート資材を使って、環境に配慮した良い土づくりに取り組みましょう。

 
 


 
 
 

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