ココピート製品の再使用① 再使用のメリットと確認するポイント

ココピート製品の再使用①
再使用のメリットと確認するポイント

 

ココピート製品は、一作のみではなく何作も「再使用」される場合が多々あります。ココピート製品の再使用には、経済的にも環境配慮の側面でもメリットがありますが、気をつけなくてはいけないポイントもあります。ここでは、ココピート製品を「再使用するメリット」と、「再使用をする前に確認するポイント」について説明します。

ココピート製品を再使用する3つのメリット

 

ココピートの再使用とは、一作のみではなく何作か同じココピート培地を使うことです。ココピートのpHは、中性に近い不活性物質です。そのため他の培地より、再使用するには有利です。まずは、ココピート製品を再使用する3つのメリットを説明します。

 

金銭的コストの削減

ココピートを再使用すると、当然ながら購入するココピート製品が少なくなり、金銭的コストが削減されます。

 

時間・労働コストの削減

金銭的なコストの削減だけでなく、ココピート製品を購入時にかかる代理店とのコミュニケーションや、受取りなどの時間的コストも削減できます。代理店に培地を購入に行く場合は、移動時間を削減し、エネルギーも節約できます。もちろん作業負担も減るため、精神的、肉体的負担も軽減されます。

 

環境に優しい選択

ココピート製品は、ロックウールやピートモスなど他の培地と比較して、環境にやさしい選択です。ロックウールは堆肥化できず、リサイクル設備が整っていない場合、他のゴミのように埋められる場合があります。またピートモスは有限な泥炭から抽出するため、サステナブルではありません。ココピート製品の選択自体が環境にやさしいのですが、再使用するとさらに環境に配慮した栽培ができます。

 

再使用時に確認する3つのポイント

 

再使用にはメリットがありますが、間違った状態で使用すると、栽培に影響を与えてしまう恐れがあります。再使用をする前に3つのポイントを確認した上で、再使用の可否を検討しましょう。

 

1. 見た目で物理的な構造を確認する

まずはココピート製品の、物理的な構造を目視で確認しましょう。使用期間や頻度が高くなるにしたがって、ココピートの大きさが小さくなり、変形する傾向があります。そうなると空気含有率が低く、排水性や保水性も劣るため、再使用は見合わせた方が良いでしょう。または新しいココピートを追加をして、再使用することを検討してください。

 

2. ECとpHを確認する

栄養保持に関しては、ココピート製品は他の培地と比べて数作使用した後でも化学的に安定しています。ただし灌水する養液によっては、化学的不均衡を引き起こし、ECが低下する可能性もあります。またECが高い場合、作物の生育に影響を与えてしまうため注意が必要です。1:1.5抽出法(参照:関連記事)でECとpHを確認しましょう。

 

3. 作物の病歴を知る

作物の病原体の履歴を確認することは、ココピート製品を再使用する際に考慮すべき重要な側面です。微量の病原体でさえ、作物を栽培するときに問題が出る可能性があります。また虫が多量に出てくる場合は再使用せず、土壌改良剤として再利用をしてください。
 
ココピート製品の再使用は、メリットも多くありますが、同時に確認すべきポイントをしっかり押さえて、再使用の可否を決めましょう。

 

<定義>

  • 再使用:一作のみではなく、何作か同じココピート培地を使うこと。例えば、GROW BAGやCOCO SLABはそのままで同じものを使用して、COCO MINI SLABなど新しいココピートを一部追加して使用すること。
  • 再利用:ココピート培地を使用し、次作で使用しない場合に、畑にすき込んで土壌改良剤として使ったり、堆肥として販売したりするなど、培地とは他の方法で活用すること。

 

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