有機培土「ココピート」とは?作物にも生産者にも、営農にも優しい

有機培土「ココピート」とは?作物にも生産者にも、営農にも優しい

Contents

ココピートとは

ココピートの作られ方

ココピートの選び方

ココピートの使い方

└ いちご

└ トマト

ココピートの使用年数

ココピートの欠点と課題

ココピート使用の事例

└ トマト

└ いちご

└ きゅうり

使用済みココピートの活用事例

ココピート・ピートモス・ロックウールの違い

ココピートで解決する社会課題

└ 雇用問題

└ 環境問題

└ 食料問題

ココカラココピートのこれから


ココピートとは

ココピートとは、ココヤシガラを使用し、全ての材料が、化学的物質や微生物資材なしの天然素材を使用して、作られた有機培土です。

多孔度(=物質に対する穴の数の割合)が高く空気を含みやすいため、保水性と通気性に優れており、根腐れを起こしにくいです。

また、pH調整が不要なため調整が不要。陽イオン交換能力が高く、必要に応じて栄養素を植物に吸収・放出することができる点が特長です。

通常の土と比較して5分の1と非常に軽く、作業性に優れています。

使用後は、産業廃棄物ではなく廃棄が簡単で、安く、サステナブルで、営農の経営負担を軽減することが実現できるこれからの有機培土で、ヨーロッパでは、80%がココピートを導入しており、日本でもここ数年で急速にココピートを導入する生産者が増えています。

ココピートの作られ方

原料であるココナッツ殻はスリランカやインドが主要国です。ココナッツ殻の内皮から取れる繊維と粒を加工し、製造したものが、日本へ輸入されています。

ココカラでは、自社生産工場をインドに保有し、製品開発・原材料の調達から加工過程における品質コントロールを自社で管理しています。ココピートにはまだまだ多くの可能性があり、お客様からいただいたフィードバックをもとに、共同経営者であるムルガン率いるインドR&Dチームとともに、製品の品質向上を目指しています。

製造工程からわかる!ココピートの品質の違い【インド・サプライヤー編】

ココピートの選び方

ココカラでは、現在「養液栽培用の園芸培土(培地)」を中心とした6つの製品を販売しています。園芸培土としてご使用になった後に、土壌改良材として再使用することも可能です。

ココピートと一言でいっても、さまざまな製品があります。作物の美味しく、安定的な収量を実現するためには、作物と用途に適したココピート製品を選ぶ必要があります。ここでは選ぶ際の2つのポイントをご紹介します。

  1. 栽培作物にあった原材料構成のココピートを選ぶ
    ココピート培地は、栽培作物ごとに最適な原材料構成比が異なります。
  2. ブランドごとの品質差を見極めて選ぶ
    ココピートは日本ではまだ発展途上の有機培土であるため、ブランドによっての品質差が大きいです。購入時の見極める目が大切です。

▼栽培作物別製品・見極め方の詳細はこちら
ココピートを選ぶ3つの基本。安定収量を実現するための選定基準と見極め方

ココピートの使い方

ココカラのココピートは、施設園芸のトマト・いちご・パプリカ・きゅうりといった作物へご使用される生産者さんが多く、その他にも葉物、生姜、マンゴー、ブロッコリーなどにもご利用いただいています。

ココカラでは、お客さまのココピートご使用用途や目的に合わせてグローバックのサイズや容量、ココピート原料の配合など4つのカスタマイズを承っています。グローバッグがお手元に届きましたらそのまま設置し、水で膨らませるだけ。再現性の高いシンプルな導入方法で、作業の手間や苦労がかからない製品デザインです。

ココカラココピートのカスタマイズ培地で生産性向上と収量安定を目指す

具体的な使用方法については、製品別でご紹介しています。

いちご

高設イチゴ栽培でのココピート培地管理法

トマト

トマトの収量を上げるための灌水と施肥

ココピートの使用年数

ココピートは、一作のみではなく何作かに渡って、同じココピート培地を使うことが可能です。ココピートのpHは、中性に近い不活性物質であるため他の培地より、再使用するには有利な培地です。

良い状態で再使用時の注意点を守っていただければ、最長5年の使用が可能で、一般的に3年ほどご使用いただいています。

ココピートを再使用する3つのメリットと再使用を決めるプロセス

ココピートの欠点と課題

ココピートには多くのべネフィットがあります。一方で、これまでロックウールやピートモスを導入される生産者が多かったのには理由があります。

  1. 有機培土であるが故の欠点
    ココピートは原料であるココナッツにはナトリウムだけでなく、カリウム、リン、マグネシウム、カルシウムなど色々な天然の肥料が吸着しています。ココピートに吸着した成分の不均一性が作物の安定した収量や味に影響することが懸念点です。ココカラでは、この不均一性を調整するためにバッファリング処理を推奨しています。
    ココピートの欠点を解決する前処理|バッファリングの基礎知識
  2. ココピート製品自体がまだまだ改善の余地あり
    前述したように、ブランドによって品質基準がさまざまなため、メーカー、製品(グローバック)それぞれに品質のばらつきがあります。この結果、使用する製品によって、収量や味にばらつきがでる点が、ココピートの課題でした。

これらの課題を解決すべく、ココカラでは品質の均一性の改善に注力してきました。7年の研究開発の結果、「ココカラ品質基準」による、均一性の高いココピートを開発しました。

使用済みココピートの活用事例

ココピートは、養液栽培用の園芸培土(培地)として使用した後に再利用することが可能です。

一般的には、土壌改良材として再利用する方法がありますが、この他にも、作物の残さ処理に活用している生産者さんもいます。培地の購入コスト、廃棄コストなどの営農のおけるランニングコストを下げるだけでなく、環境保全に貢献するサステナブルな有機培地です。

使用済みココピートの活用事例|畑地の作土量を増やし効果的に利用
ココカラココピートの活用事例|トマトの残さ処理で廃棄コストゼロへ

ココピート・ピートモス・ロックウールの違い

近年、これまで施設園芸養液栽培で主流であったロックウールやピートモスからココピートへ切り替えをする生産者が増えています。

ココピートを実際に使用し、メリットを感じているお客様の事例が増えているだけでなく、学術的な違いついての研究結果も増えてきています。

トマトの養液栽培には、ココピート・ピートモス・ロックウール?研究結果から紐解かれた特性比較

ココピートで解決する社会課題

雇用創出を起点に創業に至ったココカラですが、ココピートを通してその他の課題を解決することを目指しています。

雇用問題

日本の農業従事者増加を目指す

現在の農業では、安定的な収量・美味しさ・厳格な規格など、農業従事者に求められる要求が増え、就業環境が厳しくなることで、農業をする人は減っています。

全国に耕作放棄地も増えました。ココカラは、日本の農業の雇用を守りたい。日本の農業をしたいと思う人を増やしたいという想いが創業のきっかけでした。ココカラのココピートは「農業をラクに」するためのエッセンスが詰まっています。

生産国インドにおける、女性雇用

2019 年のインド労働力調査によると、インドにおける就業率は、都市部では男性が53.0%なのに対して、女性は14.2%、また農村部では、男性の就業率が51.7%であるのに対して、女性は17.5%と大きな差があります。男女における賃金格差、就業先での安全面、技術習得がしにくい環境など、女性の雇用を妨げるいくつかの課題が存在しています。

ココカラでは、ココピート世界一の生産国であるインドにおける生産工場において、インド人女性が安全かつ適切な賃金で、継続して仕事を続けることで心理的安全を提供する環境を創出し続けていきます。

ココピートで女性の多様な働き方をサポート

環境問題

安心で安全な有機培土のココピートですが、製造工程では年間8kg/haの窒素酸化物を含む水(44m²/ha)が排出されています。ココピートの原産地であるインドやスリランカでは、洗浄後の排液が地下水に混入し、深刻な環境汚染問題に発展しています。これは、地下水だけでなく、現地の農業活動や住民の生活にも影響を与えています。

ココカラでは、こういった生産国における環境問題を解決する新たな方法を模索しています。

ココピートのバッファリングによって起きている生産国での環境問題

食料問題

日本で、廃棄される野菜は総生産数の約19~25%と言われています。規格外野菜発生率は総生産量の30~40%(約293万トン)にも及びます。

ココカラでは、生産者さんが作った大切な作物を再利用できる仕組みを構築していきます。廃棄野菜を堆肥化させ、培地として再利用するのもその一つです。

ココカラココピートの活用事例|トマトの残さ処理で廃棄コストゼロへ

ココカラココピートのこれから

ココカラでは、循環型農業によって、ココピートの製造から販売までのサプライチェーンに関わる全ての国、人が安全で健康に働き、その家族や関係するすべての人々が住む地球が健康になる世の中を目指しています。

有機培土であり、使用後のココヤシを使用しているココピートは資源の再利用でありますが、ココピート以外の使用用途の可能性や、使用済ココピートの土壌改良材や残さ処理だけでない、再利用用途の可能性が明らかになっています。

ゴール達成には、農業に関わるみなさまからいただく声が欠かせません。農業課題や現場での悩みを、ココカラの強みであるインド生産国におけるR&Dチームへ繋ぎ、新たな課題解決を試みています。ココカラはこれからも、農業をラクにするためのよりよい農業環境、より良い地球の未来のための事業に取り組んでいきます。

ココカラの2020年、そして2021年


 

ココカラでは、ココピートの活用方法やココピートを導入された農家様の事例、弊社の取り組みなどをお届けするメールマガジンを配信しています。

エコで高品質なココピートによって、世界中の農業生産者が安定して生産できる環境づくりへの貢献と、それによって農業生産者の生活を豊かにしていくことを目指し、農業就労者の方に役立つ情報を発信をします。

 

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